現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「”ウナ丼”視点で変態的に試乗レポート!」人気YouTuber「ウナ丼」のクルマ溺愛巡り合い vol.3 【Jeep Gladiator Rubicon】

ここから本文です

「”ウナ丼”視点で変態的に試乗レポート!」人気YouTuber「ウナ丼」のクルマ溺愛巡り合い vol.3 【Jeep Gladiator Rubicon】

掲載 6
「”ウナ丼”視点で変態的に試乗レポート!」人気YouTuber「ウナ丼」のクルマ溺愛巡り合い vol.3 【Jeep Gladiator Rubicon】



数多いる自動車YouTuberの中でも、濃密なキャラと語り口で異彩を放つ「ウナ丼」。今回はマニア熱望の「ジープ・グラディエーター ルビコン」がお題。強烈な個性の珍モデルへの偏愛ぶり、ぜひご堪能あれ。

「マニア絶賛のクルマとは?」人気YouTuber「ウナ丼」のクルマ溺愛巡り合い vol.1【シボレー コルベット(C8)】

●文:ウナ丼 ●まとめ:オートメカニック編集部

―― ウナ丼

新車、旧車、珍車を問わず独自の視点&エンタメマインドで切り取るクルマ評で人気を集める自動車YouTuber。現在はオートメカニックでも活躍してくれてます(笑)。日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022選考委員を務める。

ウナ丼_STRUT_ エンスーCAR ガイド
https://www.youtube.com/user/enthucarguide1

超凹凸路であるモーグルセクション、遭難必至のすごコースで試乗!?

「どうも! 一生声変わり中の者です」
……誌面じゃ声、わかりませんね(笑)。

先日、山トラックことジープ・グラディエーター ルビコンに乗りました。これ、ジープ・ラングラーの4枚ドア版 アンリミテッドをベースに後席以降を荷台とした仕様なんですが、「ラゲッジ部分をオープンにしただけかな?」なんて、bBオープンデッキ等を想像していると実物におったまげます。だってだって、普通に長いベッドがガチャコーンってくっつけられてるんですもの。

「 そんなことしたら無駄にデカくなるじゃないか!?」ですって? そんなことは関係ないんですよ、とばかりに産み落とされたのがコレ。全長はアンリミテッドより730mm長い5600mm! もはや日本では絶望的な長さですが、米国ジープが気にしたのは全長ではなくホイールベース。480mm伸びて3490mmになったことでランプブレークオーバーアングルが悪化し走破性能が落ちるのは大問題!ということで、最低地上高を280mmにアップしてクリア。

「 デカくしたら高くして解決!」軽自動車の開発者が聞いたら泣くでしょう。

またこのグラディエーターにはオフロード走破性能がメチャクチャ高いグレードにだけ与えられる「ルビコン」のネームがついてます。いわば山道のタイプR。前後3つのデフを任意でロックできる機構や、激しい凹凸を乗り越える際にタイヤの上下動を阻害するスタビライザーの連結を解除する機構、特別な低速ギヤ比などが採用されています。

そんなわけですからトラックであってもジープの走破性の高さは全くそのまま。今回は特設スーパー悪路で走らせる機会に恵まれました。

ここ、ジープに合わせて相当難易度高くコース造りされたのですが設置者の想定外だったのが前日に降った大雨。コースはねるねるねるね的なグチャ路になって遭難必至のすごコースに。

こりゃあヤバイかもと思いながらも挑みます。コースは落差5mほどの急斜面下りとマッド走行、そして左右輪がたがい違いに大きく入るような超凹凸路であるモーグルセクションでもう大変。

で、結果から言うとまーーったく何の問題もなく進めちゃいました。それもモーグルは前日の雨で凹み側に水がたまり、水深50cmの沼になっていたにもかかわらずです。渡河性能760mmは政宗じゃない、あ、すみません、伊達じゃない。

ただこの走破性、注目点が2つあります。1つはルビコン専用装備のデフロックやスタビ切り離しは使わない素の状態でいけちゃったこと。つまりベースの能力が高いんですね。

もう1つはこのオフ走行、私はほぼ運転していなかったこと。……えっ!?

セレクスピードという超低速クルーズコントロール機能を使えばドライバーはステアリングを操作するだけでとんでもない悪路を走れちゃうんですよ。

車速は1km/hから8km/hまでの1km/h刻みで設定できるんですが、これ、速度を調整するだけでなく、前後左右のタイヤそれぞれの状態を感知して最適なトラクションを与えられるように4輪個別制御をしてくれるもの。熟練ドライバーでも絶対にできないコントロール方法で車両を動かすのには驚きました。

特筆すべきはこんな高度な制御を行いつつ、ぐちゃぐちゃダートを走っている間、車内は至って平和なこと。車体は大きく前後左右に動きますが衝撃はなくてむしろ乗り心地が良い。さらにV6 3.6ℓのNAエンジンも異様なほどのフレキシブルさ。最適トルクを振動なく静かに発生していて、門外漢がジープに想像するラフな世界はございません。

この、軍用車派生の実用性と乗員の安楽さが両立している点に「これこそアメリカ的!」って思っちゃいましたよ。

仕事を完遂できるならば、身体的、精神的ストレスは仕方ない……ではなく、仕事と安楽は完全にイーブンでしょう的な。

なにしろ、第二次世界大戦時でも兵士のストレスを防ぐため、随時飲めるようにコーラを軍需品として認可して配備したお国ですからね。

そうした目でジープ以外の、他のアメリカ車を見渡すと「仕事も安楽も大切」といった視点で作られているものが多いことに気づいて納得。アメリカ味満点のグラディエーター試乗でしたよ。美味でした、ごちそうさま!

アメ車って、凄いね!!

―― 超低速クルーズコントロールの「セレクスピード」は、オフロードとの相性も抜群。アクセルを踏まずとも、ステアリング操作だけで過酷な路面を征服してくれます。基本性能の凄さにゾッコンです。

―― ボディ延長も単純に前後を伸ばすのではなく、ホイールベースそのものを長くしちゃってます。ロードクリアランスの問題は「車高を上げればいいじゃない(笑)」。こんなクルマ、アメリカじゃなきゃ造れません。

―― 当日の試乗コースは前日に降った雨の影響でいたるところが穴ぼこだらけの泥んこ道。普通に走ったらスタックの嵐ですが、さずがジープ。全く問題にせずに走ってくれます。軍用車がルーツなだけに走破性はピカイチ! [写真タップで拡大]

※本記事はオートメカニック2022年8月号に掲載されたものです。 ※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web

みんなのコメント

6件
  • 最近は新車のレビューが多めだけど、初期の頃のような一般の人が所有するマニアックな車種も見てみたい
  • うな丼さん、しょうもないと思いながらメーカーの絡みも有るから
    若干甘口だが適格な評論必ず見てしまう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村