新型車アルトゥーラ、走る!走る!
英国のスーパーカーメーカー、マクラーレンのオーナーが集まるイベント「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2022」が、富士スピードウェイで開催された。
【画像】新旧マクラーレン登場 トラックデイ・ジャパン2022の会場【アルトゥーラ試乗会も】 全36枚
9回目を迎えた今年は、過去最多となる160台のマクラーレンが集結。
本年デリバリーが始まったPHEVの新型モデル「アルトゥーラ」の試乗体験をはじめ、「マクラーレンGT」「765LT」といった様々な車両が本コースを周回した。
とくに充実していたのが走行プログラムだろう。
「エンジョイ・ファミリー」「アクティブ・ファミリー」「フリースポーツ」「エキスパート・フリー」、(セナ/P1/スピードテール/765LTが対象の)特別走行枠が用意され、自分の楽しみ方にあったコース体験ができるのは、モータースポーツとのつながりの深いブランドであることをうかがわせる。
来場者をわかせたのは、ブルーノ・セナさんがスペシャルゲストとして会場に姿を見せたこと。
時にブランド・アンバサダー、時に新型車の開発テスト・ドライバーとしてマクラーレン・オートモーティブと歩み続けるブルーノさんに、注目のアルトゥーラはどのようなモデルなのかうかがってきた。
ブランドの価値 電動化でどう変わる?
執筆:Tetsu Tokunaga(徳永徹)
ーー近年マクラーレンはラインナップを拡大してきましたが、共通している魅力はありますか?
「マクラーレンのDNAは、すべてのモデルに宿っていますね。マクラーレン特有のレシピなのでしょう。軽量でありながら、パワフルで高性能であること。なにより一番大事にしているのは、ドライバーが直にフィードバック、フィーリングを得られる点です」
「(バイワイヤ式ではなく)今でも油圧でブレーキやパワーステアリングを操作するのは、路面からのフィードバックを、ペダルやステアリングから直接感じ取るため。ハイテクとアナログを組み合わせているのです」
「走りに関しては、モデルによって特徴は異なります。しかし、ドライバーが自信を持って、クルマを感じながら走れるようにするという目的は一緒ですね」
ーーアルトゥーラでは、その価値はどのように進化していますか?
「フィードバックが大事という点では、同じフィロソフィーをもって開発されています。それをハイブリッドで進化させたのがこのクルマでしょう」
「アルトゥーラをドライブするとハイブリッドカーという印象よりも、(モーターのアシストによって)エンジンやギアボックスからのレスポンスがさらに良くなったという感覚が強いのです」
「ハイブリッドと言えば、フルEVとエンジンカーの真ん中を目指すのが一般的なメーカーの手段です。しかしアルトゥーラでは、電動化につきものの重量増をきちんとコントロールしながら、モーターアシストによるダイナミズムを採り入れていて、そのバランスが本当に素晴らしい」
アルトゥーラ ひと言で表現すると?
ーーFSWをアルトゥーラで走ると、どのセクションが見所になるでしょう?
「最終セクションでしょうね。テクニカルなコーナーが連続しますから、繊細なスロットルワークが必要です。その点こそ、アルトゥーラの良さが一番活かせるポイントだと思います」
「新しいパワートレインはバランスを取りやすいのです。それに、ブレーキを踏んだ感覚も、ハイブリッドによる回生の違和感がなく、思うようにコントロールできてしまいます」
ーー最後に1つ教えてください。マクラーレン・セナをひと言で表現するなら“エクストリーム”だと思います。アルトゥーラをひと言で伝えると、どんな言葉になるでしょう?
「“次世代”という言葉がふさわしいでしょうね。世界が進んでいる方向性を、ただしく歩んでいるのですから」
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みんなのコメント
ブルーノはアイルトンのDNAは受け継がれて無いんだよね、甥っ子だから。
でもアイルトン本人が知らない隠し子はどこかに居る気がする。