1970年代から1980年代初頭にかけてF1で活躍し、1981年にはネルソン・ピケと最終戦までもつれるタイトル争いを展開しランキング2位になったことで知られるカルロス・ロイテマン。引退後は政界に進出していたが、消化器系からの内出血が繰り返されたため、集中治療室で処置を受けている。
現在79歳のロイテマンは、5月5日(水)に消化器系から出血をきたしたことで、アルゼンチンのサナトリオ・サンタフェ病院に搬送された。7日(金)に同院は、ロイテマンの状態が「臨床的に安定しており、血行動態のパラメータも許容範囲である」と報告していたが、その後新たに内出血が確認され、ロサリオにある病院の集中治療室に転院となっていた。
■カルロス・ロイテマン、消化器系の出血により病院搬送。病状悪化により集中治療室へ
10日(月)には状態が安定しているという報告もあったが、翌日には再び出血があり、その後腸内視鏡検査を行なうことが決定された。
病院は12日(水)に最新の医療情報を発表。ロイテマンの状態が改善したことを伝えた。
「ICUに入院しているが、意識ははっきりとしており、周囲とのコミュニケーションがとれている。他の臓器に障害はない」
「昨日行なわれた内視鏡止血処置以降、消化器系の出血の兆候はない」
ロイテマンは1972年にF1デビューを果たし、フォークランド紛争の影響で1982年に引退するまで146レースに出走。ブラバム、フェラーリ、ロータス、ウイリアムズなどで活躍した。10年間で優勝12回、ポールポジション6回、表彰台46回という成績を残している。
引退後は政治家に転身。2003年からはアルゼンチンの上院議員を務めている。また地元のサンタフェ州では州知事を2期務めたほか、アルゼンチン大統領選への出馬も打診されたことがあるが、本人が辞退している。
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