世界中で販売している日本メーカーのクルマに目を向けると、「日本でも売ってほしい」と感じるモデルが多数ある。そこで、日本販売のラインナップに加えてほしい海外専売車をピックアップ。ここでは中国専売車をビタッと大公開!!
※本稿は2023年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
全部顔が派手!! 日本で不人気だったアヴァンシアはまだ生きていた!! 中国でしか買えない国産車9選
■バラエティに富んでいる中国市場
車種のバラエティが豊富なのが中国専売車の特徴。日本になじみのある車種であっても日本には設定のないパワーユニットが用意されているのも面白い
中国で販売される海外専売車はセダンに始まり、EV、SUVとバラエティに富んでいる。特にトヨタとホンダは、車両解説で書いたように中国では二系統あることもあり、兄弟車の必要性が生じ、モデルを棲み分けている。
クラウンクルーガーが誕生し、クラウンが海外でもファミリーネームになっていることもなかなか面白い。
また中国ではフルモデルチェンジされたCR-VのPHEVなど、日本にはないパワーユニットがあるのも珍しくない。
■トヨタ
・クラウンクルーガー(日本導入期待度:★4)
トヨタ クラウンクルーガー。クルーガーのDNAを受け継ぐ新登場SUV
トヨタは中国では「広州トヨタ」と「一汽トヨタ」を展開している。2021年に登場したクラウンクルーガーは新型SUVで、広州トヨタでハイランダーが販売されているのに対する一汽トヨタ版となる兄弟車だ。
・bZ3(日本導入期待度:★3)
トヨタ bZ3。航続可能距離616kmのスタイリッシュなEVセダン
日本のbZ4X&ソルテラと同じプラットフォームを採用する、ミドルサイズとなるEVセダン。搭載されるバッテリーは中国が得意とするリン酸鉄リチウムを使い、航続可能距離は616kmだ。
・レクサス LM(日本導入期待度:★5)
レクサス LM。日本の富裕層が羨むアルファードのレクサス版
アジア圏の富裕層に向けたアルファードのレクサス版。3列シートの7人乗りと2列シートの4人乗りを設定。アルファードのフルモデルチェンジを機に日本導入もある?
■日産
・シルフィ(日本導入期待度:★5)
中国では走り続けるe-POWER搭載の日産 シルフィ
日本ではブルーバードシルフィ→シルフィへと車名が変わったシルフィは、中国で販売を継続中。e-POWER搭載モデルに加え、廉価版として先代モデルも販売を継続している。
・ティーダ(日本導入期待度:★3)
大きくなった日産 ティーダは若者にアピール中!
日本では絶版となったティーダも中国では、先代シルフィのハッチバック版となるモデルとして販売を継続中。パワーユニットは1.6Lガソリンを搭載。Vモーショングリルがイイね!
■ホンダ
・XR-V(日本導入期待度:★4)
ヴェゼルの「東風ホンダ版」となるSUVのホンダ XR-V
中国では、「広州ホンダ」と「東風ホンダ」を展開しているホンダ。トヨタの二系統に近い体制で中国での販売を強化中。このXR-Vは、広州ホンダのヴェゼルに対する東風ホンダ版といった存在だ。
・UR-V(日本導入期待度:★4)
ホンダ UR-V。2Lターボを搭載し内燃機関で挑むミドルクロスオーバー
UR-Vはクーペルックとなるミドルクロスオーバーモデルだ。搭載パワーユニットは1.5Lと2Lのそれぞれターボエンジンで、価格は24万6800元(約469万6000円)から。
・アヴァンシア(日本導入期待度:★3)
ホンダ アヴァンシア。注目されるミドルクロスオーバー。懐かしい名前!
日本ではセダン、ステーションワゴン、ミニバンの融合という斬新なコンセプトを掲げながら短命に終わったアヴァンシア。中国ではUR-Vの広州ホンダ版として存続中!
■マツダ
・CX-4(日本導入期待度:★5)
マツダ CX-4。マツダらしさ全開のスタイリッシュSUV
CX-5をベースにした、中国専売のクーペルックのミドルクロスオーバー。パワーユニットは2Lと2.5LのガソリンNAで、マツダお得意のディーゼルは設定されない。
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