国道254号線のバイパスとして知られる富士見川越バイパス。田園地帯を貫く走りやすい道路なのだが、西側の終点が非常に残念だ。片側2車線の1車線が突如右折レーンになり、流れがフン詰まってしまうのだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=Nobby Iwata@Adobestock)、Google Map
2車線の片側が突如右折レーンに! 富士見川越バイパスの終点はなんであんなに残酷なのか?
■快適な2車線道路が突如1車線に!
富士見川越バイパスの西の終点、小仙波陸橋の手前。右レーンが右折専用になり左車線が渋滞する(Google Mapより)
埼玉県の南東部を走る富士見川越バイパス。志木市から富士見市を抜けて川越市へと至る幹線道路だが、筆者はこの道を川越方面へ走るたびにストレスがたまる。ゴールともいえる川越の小仙波陸橋で、突如右レーンが右折専用となり、直進レーンが1車線に絞られるからだ。
この道路は地元利用者が多いので、たいていのクルマは陸橋手前で左レーンに車線を変える。だからこの区間は左レーンだけが朝夕渋滞する。行楽シーズンの朝などは大変だ。はるか手前から長い列ができて、陸橋通過に30分近くかかったりする。
さらに悩ましいのは、この渋滞に耐えきれなくなったクルマや事情を知らないクルマが空いている右レーンを進み、陸橋を超えたあたりで左レーンに合流しようと小競り合いが起きることだ。
もちろんここは気持ちよく入れてあげるのが本筋だろうが、渋滞をジリジリと進んできたドライバーの気持ちを思えば、心も痛むというものだ。
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■国道254号線と国道16号線の合流が問題
右下から左上へ走るのが富士見川越バイパス、左下から右上へ延びるのが国道16号。小仙波陸橋でその分岐・合流が起きる(Google Mapより)
2車線(一部3車線)の幹線道路で、平均車速も高いバイバスをなんで急に1車線に絞るのか。こうしたケースは全国に数多く存在するが、富士見川越バイパスの場合は、小仙波陸橋の事情が介在している。
実は小仙波陸橋は、富士見川越バイパス(国道254号線)と国道16号線が交わるインターチェンジでもある。
富士見川越バイパスを2車線のまま直進させると、国道16号から254号へ分岐・合流してくるクルマがさばききれず(こっちの交通量もかなりある)、その先の川越市街がフン詰まってしまう。
そこで富士見川越バイパスの終点で車線を絞り、「富士見川越バイパスが1車線:国道16号線から来たクルマが1車線」というふうに交通量を制御しているわけだ。
理想をいえば、川越市内の国道254号線下りが3車線化したいところだが、脇を新河岸川が流れていることもあり、実現は難しいだろう(現在は中央分離帯の設置と橋梁架け替え工事が行われている)。富士見川越バイパスの憂鬱は、当面続きそうだ(泣)。
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