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開幕戦後、自宅のあるモナコに戻ったボッタス&ルクレールにFIAが警告。新型コロナウイルス対策の行動規範に違反か

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開幕戦後、自宅のあるモナコに戻ったボッタス&ルクレールにFIAが警告。新型コロナウイルス対策の行動規範に違反か

 未だ新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、7月5日にオーストリアで開幕した2020年シーズンのF1。FIAはパドック内での感染拡大の可能性を抑えるため、“ソーシャルバブル”と呼ばれる集団行動、集団生活を課している。そんな中、メルセデスのバルテリ・ボッタスとフェラーリのシャルル・ルクレールは、開幕戦の後にオーストリアを離れて自宅のあるモナコに移動した。この行動に対してFIAが警告をした。

 行動規範の中では、F1関係者がレースとレースの間に開催地を離れて移動することは禁止されていない。しかしながら、外界の人間とは接触せずに、あくまでに自分たちの“バブル”の中で留まるよう厳格に定められている。

■ベッテル、マスクをつけずにレッドブル代表らと談笑。両チームにFIAが”違反行動”を警告

 ボッタスはモナコでの時間を楽しんでいる様子をソーシャルメディアに投稿し、ルクレールもマスクをせずに友人やファンと共に撮った写真を投稿していた。

 FIAは彼らが所属するフェラーリとメルセデスに対し、F1に参加する全ての人たちが行動規範に厳格に従う必要があることを改めて示すために、警告するための書面を送ることになるようだ。

 フェラーリは先週、セバスチャン・ベッテルがレッドブルの首脳陣とマスクをせずに会話していたことで既に警告を受けており、今回が2度目となる。よってFIAはこの件をより深刻に取り扱うことになるだろう。FIAの行動規範を繰り返し違反する者に対しては、スチュワードに報告できるようになっている。

 規約には次のように記されている。

「新型コロナウイルス対策の代表者は、関係者が新型コロナウイルスに関する規範に故意に、あるいは重大に、あるいは繰り返し違反していると判断した場合、スチュワードに報告書を提出して然るべきである。そしてスチュワードは、国際スポーティングコード第11.9条に基づき、審議を行なう」

 ボッタスはF1第2戦シュタイアーマルクGPを前にこの件について言及し、モナコに戻ることは許可されていたため、間違った行動はとっていないと主張した。

「もちろん戻っていいことは分かっていた」とボッタスは言う。

「同じバブルの中で同じ人たちといれば、ここ(オーストリア)にいようがモナコの自宅にいようが一緒なんだ」

「だから僕は自宅に戻ることにした。僕たちはヨーロッパにいるから、移動距離も短い。だから移動による余計なストレスもないんだ」

「僕はこの3日間を家で過ごしたいと思っていた。週末に向けて充電ができるのは非常に良いことだと思ったんだ」

「だから僕たちにとっては良い決断だったと思うし、僕は何をすべきか、レースとレースの間に何をしたいか理解しているし、安全面でも何の違いもないんだ。関わっている人はここと同じだからね」

 一方のルクレールも、新型コロナウイルスの検査を定期的に行なってウイルスを運んでいないことを確認していたとして、ボッタス同様に自身のとった行動は問題ないと考えている。

「僕は自宅に帰った。一方で、僕はここに戻ってくるまでに2回検査を受けた」とルクレールは語った。

「2日間で2度検査をして、もちろん2回とも陰性だった。それだけだ。そう、僕は2日間家に帰っていて、2回検査をして結果を確認したということだ」

 ボッタスとルクレールはこのように語ったが、一部のドライバーからは白い目で見られている。ハースのロマン・グロージャンは、彼らが渡航を許可されたことに驚きを示した。

「家で過ごす時間というのは楽しいものだけど、僕にその選択肢は与えられていなかった」とグロージャンは言う。

「メッセージでは、僕たちはここにいなければいけないと言われていた。だから彼らが家に帰ったのを見て少し驚いた」

「ただ、僕はここにいて辛かったという訳ではなかった。休むチャンスがあった。山に登ったり、自転車に乗ったり、牛を見に行ったり……そして今はレースに戻る時だ。日曜の夜には家に帰って、その後ブダペストに向けて出発するんだ」

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