レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1オランダGPの予選で5番手。クルマの理解を深めることができたと語った。
シーズン前半は不振に苦しんだペレス。夏休みを境にレッドブルのシートを失うのではないかと見られていたが、レッドブルはペレスの復活を信じ、彼の続投を決断した。それだけに、ペレスにとって今季後半はこれまで以上に結果が求められることになり、そのパフォーマンス次第ではすでに契約を結んでいるはずの来季シートを失う可能性も否定できない。
■ハミルトン、オランダGP予選でライバル妨害により3グリッド降格ペナルティ。タイヤ無駄にしたペレスは「高くついた」と不満
そんな中で迎えた後半戦初戦のオランダGP。天候も含めてトリッキーな中で、フリー走行ではトップ10に入ってこなかったペレスだが、予選ではQ1をトップで通過した。
しかしその予選Q1では、ターン9でルイス・ハミルトン(メルセデス)に行く手を阻まれ、アタックを中断。結果的にタイヤを余計に消費することになってしまった。Q2でも2セットの新品ソフトタイヤを使い、Q3進出を果たしたペレスはソフトタイヤがQ3専用の1セットしか残っておらず、それが予選結果に影響したという。
ハミルトンとのインシデントについて聞かれ、ペレスは「あれは不運だった」と答えた。
「タイミング悪く、良くない瞬間だったんだ。ルイスはレーシングラインにいたので、タイヤをもう1セット装着する以外にできることはなかった」
「スチュワードは今年本当に厳しくなっていて、僕ももっと酷いペナルティを受けてきた。だからルイスはペナルティを受けるだろうと思っていたよ。可愛そうだけどね」
「Q2での最初のアタックではもっといいラップを刻むべきだった。でも、そうだね、ただ不運だった。(Q3で)タイヤが2セットあればもう少し違ったものになったと思うから、残念だ」
ペレスは、ポールシッターのランド・ノリスやオスカー・ピアストリらマクラーレン勢は非常に手強い相手だと語りながらも、決勝に向けて期待を持っている様子だ。
「彼ら(マクラーレン)は本当に強いと思う。でも明日どうなるか見てみよう。少なくとも僕側について言うなら、クルマに関して多くのことを理解できたと思う。だからとても期待できる」
「このパッケージのことを大分理解することができた。それがこの週末で最も有望なことだ」
「(週末の流れは)間違いなく良い感じだよ。正しいプロセス、アプローチを経ているんだ。明日は長いレースが待っている」
決勝に向けては、オーバーテイクが難しいレースになるだろうとペレスは語った。
「オーバーテイクをするのは本当に難しいよ。特に周りのクルマが同じようなペースだからね。ハードになるだろうけど、ここから戦うことはできるよ」
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