バブル期に自由な発想で作られた個性的な「NXクーペ」
1990年1月に発売された日産「NXクーペ」は、バブル期に自由な発想で作られた個性的なモデルのひとつです。ドアを開けたところに傘を収めておける装備やフェアレディZまさりのTバールーフ仕様を用意するなど、時代を先取りしたスタイルで人々を魅了しました。そんなNXクーペで「第15回自美研ミーティング」に参加した“にーつま”さんに話を伺いました。
20年探して日産「ガゼール」を手に入れた! 中学時代に将来乗ると決めて購入したエンブレムをついに装着。父が乗っていた思い出のクルマでした
オリジナリティのある外装に惹かれる
2024年4月20日、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの駐車場で開催された「第15回自美研ミーティング」に1990年式の日産「NXクーペ」で参加していた“にーつま”さん。購入当時はNXクーペの存在を知っている程度だったが、近くのカーショップでかわいいフォルムにひと目惚れして購入を決意したという。
このクルマのほかにも日産「ラシーン」を所有していて今でも乗っているというが、それに増車するかたちでNXクーペを迎えたのだそう。現在20代の“にーつま”さんだが、なぜそのような年代のクルマに惹かれるのだろうか。
「社会人になって中古車情報サイトを見ていたら、小学生の頃に街なかで走ってたクルマが出てきて、記憶が蘇りました。この年代のクルマはMT車が豊富にあることや、オリジナリティあふれる外装などに魅力を感じますね」
純正パーツは入手困難が多い状態
窪んだヘッドライトまわりのフォルムや、もちっとした「おっさんの3段腹みたいな」リアスタイルも気に入っているという。乗っていると知らない人に「どこの国のクルマですか?」と聞かれることもあるそうだ。オーナーの“にーつま”さん自身も、ほかにNXクーペに乗っている人を見たことがないほどの希少車ゆえに、やはり純正パーツの入手には苦労している。
「サニー系なのでエンジンや足まわりのパーツはたまに発見しますが、外装パーツはほぼ出ないのでぶつけたら怖いんですね。内装はステアリングのスイッチを新品に交換し、ワイパーのパーツは日産に残っているラストワンを手に入れました。
ドアを開けたところに傘を収めておける装備があるのですが、このスペースに入れる傘が付いていました。これが人気でネットオークションでは5万円くらいするので、この傘が付いていたのも購入の決め手のひとつでしたね。純正パーツ以外では、オーディオをBluetoothで使えるようにしているのと、ナビやETCを装備しました」
そのほかに、腐っていたマフラーの中間パイプや、プラグコード、コンデンサーなどを交換し、社外品だったホイールはヤフオクで純正を購入。型番が同じという日産「スカイライン」R32系の純正相当品のフォグランプを装着するなど、日常使用には困らないようにしている。現在は純正品のドアバイザーを探すのに苦労していて、装着までにまだ時間がかかりそうだという。
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