F1を目指す若者たちがしのぎを削るFIA F2とFIA F3。これらはF1のレースウィークエンドにサポートレースとして行なわれており、F1、F2、F3が全て同じ週末に実施されることもしばしばだが、来季からはこういったフォーマットが変更となる可能性があるようだ。
現在議論されているのは、来季からF2とF3を同じ週末に開催しないようにする、というもの。そうなった場合、F2もF3も1ラウンドあたりの走行可能時間が増えるため、各ラウンドが従来の2レース制から3レース制となるだろう。
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F2、F3の各チームは今年、新型コロナウイルス流行の影響を受けて苦しい財政状況にあるため、来季はドライバーが持ち込む資金などにも影響が出ることが懸念されている。そのため、F2とF3の開催ラウンドを分けることによって、その問題を解消しようというのだ。
F2とF3が同時開催でなくなることのメリットとして第一に挙げられるのは、F2とF3両方にエントリーしているチームがリソースを最小限に抑え、より少ない人員で週末に臨むことができるという点だ。今季F2に参戦している11チームのうち、ユニ-ヴィルトゥオーシとDAMSを除く9チームがF3にも参戦している。
また、2レース制から3レース制となることで、両シリーズともに各チームが1年間に訪れるサーキット数が現在よりも少なくなり、そういった点でもコスト削減につながる。
暫定的な計画としては、今季12ラウンド24レースで競われるF2は、来季ヨーロッパで4ラウンド、フライアウェイ戦4ラウンドの計8ラウンド24レースとなる可能性がある。つまり、ラウンド数は減るもののレース数は今季と同じということだ。
そしてF3はヨーロッパで5ラウンドを行ない、フライアウェイ戦2ラウンドでシーズンを締めくくることになりそうだ。計7ラウンド21レースは、2020年シーズンよりも3レース多い。
1ラウンド3レース制の詳細なフォーマットについてはまだ決まっていない。選択肢としては、予選を前後半に分割することで、前半でレース1のグリッド、後半でレース2のグリッドを決し、レース3をリバースグリッドによるレースとする、というフォーマットが考えられる。
F2、そしてF3の広報担当者は来季の計画について、motorsport.comに次のように語った。
「我々は現在、2021年に向けてのコスト削減案を検討しているが、まだ何も決まっていない。決定がなされた場合には、その都度お知らせする」
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