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ジープが電動化計画を発表 2030年までに米の新車販売の50%をBEVに

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ジープが電動化計画を発表 2030年までに米の新車販売の50%をBEVに

ステランティス・グループのジープ・ブランドは2022年9月8日、電動化SUVブランドのリーダーになるための事業変革の一環として、次世代を担うフル電気駆動「4xe」モデルなどを含む包括的な計画を発表した。

この計画で、ジープは2025年末までに北米とヨーロッパでフル電気駆動SUVを4モデル導入することを発表した。この製品計画の一環として、2030年までにアメリカにおけるジープブランド新車販売の50%をフル電気駆動車とし、また、同年までにヨーロッパで販売する新車の100%をフル電気駆動とする予定としている。これは、ステランティスが長期事業計画「Dare Forward 2030」で炭素排出量をネットゼロにするとした公約に従った計画となっている。

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ジープ・ブランドのクリスチャン・ムニエCEOは、「北米とヨーロッパにおける4xeの成功を推進力に変えて、私たちは高性能でサステイナブルなジープを設計・開発し、ゼロエミッションSUVブランドとして世界をリードしていきます。これは、世界中の数100万人にもおよぶジープのファンが、これまでと同じように地球を探検し、自然に寄り添い、そして保護するために必要不可欠な、将来戦略なのです。ジープは電動化によってかつてないほど高い4×4性能を実現することとなり、よりエキサイティングでサステイナブルになり、さらに楽しいブランドになります」と語っている。

そして、北米をはじめとする世界各地で発売開始が待たれる2台のフル電気駆動SUVの新型ジープ「リーコン」と、ワゴニアSのコードネームを持つ新型「ワゴニア」の画像を公開し、また、来年の初めにヨーロッパでの発売が予定されているフル電気駆動の新型ジープ「アベンジャー」も公表した。

アメリカで最も売れているプラグインハイブリッド(PHEV)であるジープ「ラングラー4xe」や、先ごろ発売を開始した「グランドチェロキー4xe」の成功を背景に、ジープはエレクトリックSUV製品のラインアップを拡充し、卓越した4×4性能をさらに強化していく。

ラングラー4xeジープ・ブランド北米責任者のジム・モリソン氏は、「4xeテクノロジーをジープの製品ラインアップの中で継続的に拡大していくことで、ジープブランドはフリーダムとアドベンチャーを全く新たに再定義します。2025年末までにジープの全ての製品に電動化が導入されます。そのうちの4モデルはフル電気駆動で、競争力を発揮してくれるものと期待しています」と語っている。

このBEV化計画によってワゴニアの製品ラインアップも拡大される。プレミアム・ミッドサイズSUVセグメントではフル電気駆動の新型「ワゴニア」を発売し、ラージSUVセグメントでは、最大航続距離500マイル(約800km)を実現する「ワゴニア」が登場する。

2030年にはジープブランドは全製品レンジでBEVを提供する計画で、これによりジープ・ブランドはモデル数、セグメントシェア、販売台数の面で SUVのリーダーとなるのだ。その結果、ジープのアメリカでの新車販売台数のうち50%がフル電気駆動になる見込みとなる。

BEV「リーコン」

北米市場でSUVの先陣を切るのはジープ「リーコン」だ。全くの新型となるこのモデルは、極限のアドベンチャーが可能で、しかも静粛で卓越した4×4性能を兼ね備えたEVだ。

リーコン白紙から開発された「リーコン」は100%ジープであり、100%ゼロエミッションだ。新モデルはBEV専用モデルで、本格的なオフロード性能を備えている。つまり、セレクテレイン、eロッカーアクスル、アンダーガード、牽引フック、オフロード専用タイヤなどを備え、その性能には「トレイルレイテッド」が与えられる。

またボディはワンタッチで開閉が可能な電動式ルーフ、脱着可能なドアとウィンドゥを装備し、ジープならではの自由なオープンエア体験ができる。もちろん最新の車載通信インフォテイメント「Uconnectシステム」によりオフロードでもナビ機能を発揮することができる。

「リーコン」は、アメリカで最も過酷と言われるルビコン・トレイルを走破する性能を備えているだけでなく、ルビコン・トレイルを走り抜いた後でも、市街地へと戻るのに十分な電費性能も備えている。

この新たなグローバルSUVの実車発表は2023年に行なわれ、2024年から北米で生産がスタート。北米在住の顧客向けには2023年初めに予約注文の受け付けが開始され、その後、ヨーロッパを含む世界各地で販売されるグローバル・モデルだ。

プレミアムBEV「ワゴニア」

ワゴニア・シリーズに追加される新たなBEVモデルが「ワゴニア」だ。コードネーム「ワゴニアS」と名付けられた新型のフル電気駆動SUVは、ユニークかつ艶やかな空力デザインとジープならではの4×4性能を兼ね備えた最新SUVで、プレミアムSUVセグメントの新たな規準を打ち立てるモデルだ。

ワゴニアBEVのこのグローバルSUVは、1回の満充電で最大400マイル(約640km)の航続距離を備えている。また、最大出力608psのパワートレインは0-100km/h加速はわずか3.5秒という傑出した動力性能を発揮する。

LEDが埋め込まれたジープの伝統の7スロットグリル、空力に優れたエクステリアと、一目でワゴニアとわかるサイドシルエットが融合されたエクステリアだ。

新型の「ワゴニアBEV」も来年には公開され、2024年から北米で生産が開始される。アメリカ在住の顧客は2023年の初めにはワゴニアBEVの予約が可能になり、その後ヨーロッパを含む世界各国で販売が順次開始される予定だ。

BEVの先陣「アベンジャー」

ジープとしてのBEV化は、ヨーロッパ市場で最初に投入される。既にフランスとドイツの製品カタログにはハイブリッド・モデルしか販売されず。さらに、今年の年末までにヨーロッパのほぼ全ての市場で、ジープのSUVに電動化モデルがラインアップされる。

アベンジャーそして2023年にヨーロッパ市場向けのBEVモデルで、コンパクト・クラスの「アベンジャー」の発売を開始する予定になっている。

ジープ・ブランドは2025年末までにヨーロッパで4モデルのBEVを販売開始する計画で、これを皮切りとして製品の刷新が進められ、2030年にはヨーロッパで販売されるジープは全てBEVになる予定なのだ。

新型「アベンジャー」はヨーロッパの各市場に加え、日本や韓国での販売も予定されている。「アベンジャー」は「レネゲード」より小型のセグメントに位置づけられ、ポーランドのティヒ工場で生産される。

「アベンジャー」の最大航続距離は400km。この最新のSUVはクラス最高の最低地上高とブレークオーバー・アングル、アプローチ・アングルを備え、モダンなインテリアに最先端のテクノロジーを満載し、コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現している。

この新型「アベンジャー」は10月17日に開幕するパリモーターショーのプレスデー初日にワールドプレミアされる。そして同日から予約注文の受け付けがスタート。その後、2023年の初めにはショールームに展示される計画だ。

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