7月18日、WRC世界ラリー選手権第7戦エストニア競技最終日、デイ4のSS19~24が行われ、TOYOTA GAZOO Racingのカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)がシリーズ史上最年少で初優勝を飾った。そんな『ラリー・エストニア』の全日程を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/総合32位
「テストの後は、今週末に何かすごいことを達成できるだろう、とかなり楽観的だったし、金曜日の最初のステージでは僕たちにそれができることを示すことができた」
豊田章男オーナー、ロバンペラの初優勝に「本当にホッとしています」/WRCエストニア後コメント
「エンジン関係のトラブルが起きたのは残念だったが、その後は良い学びの機会になったよ。SS20での自分のタイムは喜べるものではなかったから、いくつか変更を加えたんだ。そのおかげで2度目の走行はずっと満足できるものになったよ」
「(前戦ラリー・サファリの開催地である)ケニアに行って以降、家に帰ることなく、愛する人たちに会えていないMスポーツの全スタッフに心からの感謝を捧げたい。彼らの多大な努力があった。彼らの仕事には本当に感謝しているんだ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合6位
「今朝の最初のステージは、グリップレベルが大きく変化するのでかなりトリッキーだった。グリップが高いから、時にはターマック上にいるような感じがした。だが、とても滑りやすい時もあったので、無事に完走できてうれしいよ」
「SS22でマシンがわだちに足を取られてジャンプし、コースの内側に入ってしまった瞬間があったけれど、幸いなことに深刻なことは何も起きなかった」
「その後の最終ステージでも深いわだちに苦しめられた。右コーナーのイン側でわだちにはまり、切り返して脱出しなければならなかったんだ。それでも難しい週末を乗り越えてフィニッシュすることができたよ」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合3位
「24本のチャレンジングなステージのある長い週末だったし、僕たちにとって厳しいイベントだった」
「ここでの主な目標は、直近のライバルであるセバスチャン(・オジエ)とエルフィン(・エバンス)を後ろに抑え込むことだったが、それは達成することができたよ」
「ポイント差を取り戻すのに充分ではなかったことは確かだけれど、それでも僕たちは少し近づいた。チームとしては、2台のマシンが表彰台を獲得したことはポジティブな結果だ。今後は僕の母国ラリーであるイープル・ラリー・ベルギーに備えていくよ」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合31位
「何も競う対象がないと、いつもと同じ集中力を持つことは難しい。だからこのラリーの終わりにたどり着くことだけに重点を置いていた」
「金曜日(デイ2)の早い段階でリタイアしたことで、僕たちはタイムを稼げなかった。でも、この2日間は徐々に改善していった。いくつか学ぼうとしていることがあるが、今日僕たちが出走順が早いにもかかわらず何度かステージ優勝を飾っていることを考えれば、何かを見つけることができたのだと思う」
「全体として望んでいたような週末にはならなかったけれど、ファンから素晴らしいサポートを得たことは言っておかねばならない。それに、いくつか面白く、時には難しい新しいステージもあった。僕たちは戦いを続けていく」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合2位
「この週末の展開をとても喜んでいるし、自分たちのパフォーマンスに満足している。全ステージをとおして速いスピードを出すことができた」
「カッレ(・ロバンペラ)と並ぶには充分ではなかったが、2位の座を確かなものにして最後を迎えることができたんだ」
「スタートからフィニッシュまでとても楽しんでいた。僕に必要なのは、あと1パーセントか2パーセントのタイムだけで、それが可能なことは分かっている」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合4位
「今日はパワーステージに焦点を合わせていたが、最終的にステージはひどいコンディションになってしまっていた。大きな轍があり、ハードに攻めるようなステージではなかったね。とにかく生き残り、最後まで走りきることを考えながらも、少しでもポイントを稼ごうと努力した」
「この週末は、チャンピオンシップを考えるとポジティブな一歩になったと思う。出走順トップでステージに臨むことは、大変だと分かっていた。金曜日は非常に好調だったが、それをいい結果に繋げることはできなかった」
「それでも、ポイントを獲得できたことが何よりも重要だ。カッレとヨンネの初優勝はとてもうれしいし、彼らとチームに『おめでとう』と言いたい」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/総合5位
「僕たちにとっては、難しい週末になってしまった。今日はパワーステージに集中し、できる限りのことをしたが、残念ながらパフォーマンスをフルに発揮することはできなかった」
「この週末は、望んでいたようなものにはならなかった。最初からあまりうまくいかず、なかなか自分のリズムを掴めなかったんだ。次のイベントに向けて、この状況を改善する必要があることは言うまでもない」
「それはさておき、カッレとヨンネが優勝したのはうれしいし、彼らは本当に良くやったと思うよ」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合1位
「優勝することができて本当にいい気分だ。優勝を目標に戦ってきたので、チームには本当に感謝している。今年は僕にとって難しい年だったけど、彼らは手厚くサポートしてくれたし、クルマのフィーリングも、チームもとても良かった」
「また、最年少優勝という記録を残せたことも、とてもうれしく思っている。ヤリ-マティは、『自分が持つ記録を僕に更新してほしい』と言ってくれていたので、とても意味のある勝利だ」
「今日は思いのほかフィーリングが良く、プレッシャーを感じることなく普通に走れたし、ペースも良かった。一度勝つことによって重圧から解放され、気持ちも楽になるので、今回の優勝は僕にとって大きな助けになるはずだ」
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