VW、トゥアレグにも「R」バッジ付与
text:James Disdale(ジェームズ・ディスディル)
【画像】トゥアレグRとトゥアレグ 内外装、どう変わった?【比べる】 全107枚
translation:Taro Ueno(上野太朗)
フォルクスワーゲンは、最新フラッグシップに「R」のバッジをつけた。
「トゥアレグR」は、プラグインハイブリッドを採用。電力だけで48kmの走行も可能だという。
ほかのスペック詳細は明らかになっておらず、0-100km/h=5秒前後、最高速度は250km/hで制限がかかるとのこと。
発表された個体は「ラピス・ブルー」の外装で、「R」バッジが各所に貼られる。R専用ボディキットは控えめな印象。グロスブラックのインサートが特徴。
アロイホイールは20インチが標準で、22インチのオプションが用意される。
インテリア「R」のロゴがレザーシートのヘッドレストに刺繍される。ダッシュボード/センターコンソール/ドアパネルにはピアノブラックの加飾。
2020年後半に販売予定で価格は明らかになっていない。
「トゥアレグは電動化推進において完璧」
AUTOCARは、今回の公式公開に先駆けて、クルマを披露してもらう機会を得た。
その際、フォルクスワーゲンの「R」部門を率いるジョスト・キャピトにインタビューできた。
「トゥアレグは、電動化を進めるうえでパーフェクトな存在でした」(ジョスト・キャピト)
「トゥアレグRは、快適でクルーザーであるとともにスポーティーです。いや『かなり』スポーティだと思います」
「マニアックな層のためのクルマでありながら、アクティブな生活を好む人々も視野にあります」
V型6気筒2.9Lターボ+モーターは流用
ガソリンと電気のセットアップは、ポルシェ・カイエン/パナメーラと共通だ。
V型6気筒2.9Lターボは340psを発揮。エンジンと8速ティプトロニックATの間に挟まる電気モーターは136psを生みだす。
14.1kWhのバッテリーは荷室フロア下に敷かれる。合計出力は463psに達し、最大トルク52.6kg-mとなる。
「パワートレインをオリジナルで開発したかった、というのが本音です」(ジョスト・キャピト)
「しかしトゥアレグRは大量に売れるプロダクトではないんですね。したがって、フォルクスワーゲン・グループのなかから適したパワートレインを探しました」
「自分たちでゼロから開発できない場合、同じグループから探すことができる。これは価格をいたずらに上げずに済むともいえます」
「これこそわたしが『R』部門で働くうえで好きな部分ですね。ドライビングを買いやすい価格で楽しむ『人々』のためのクルマを作っています」
Eモード、140km/hまでは電力で走行可能
ハイブリッド・パワートレインには、いくつかのモードがある。
Eモードを選ぶと、140km/hまでは電力で走行するという。140km/hを超えるとV6エンジンが目覚める。また、フルスロットル状態にすると同じことが起こる。
バッテリー残量が少なくなってくると、息を吹き返すのに回生ブレーキが一役買う。
トゥアレグRは3.5tまでは牽引することができ、オフロード性能も、ないがしろにされていない。いっぽうで、ゴルフRやTロックRのようにレース・モードが存在しないのはポイントと言えるかもしれない。
なお、トルセン4WDトランスミッションそのものにもオン/オフロードのドライビングモードが備わる。
通常の走行では、エンジントルクの80%が前に、70%が後ろに最大で送り込まれる。
また、レギュラーモデルのトゥアレグ同様に、「オフロード・パッケージ」が選べる。これにはアンダーボディの保護パーツのほか、砂利や泥、砂の上を走るためのモードが備わる。
サスペンション、標準モデルから変更なし
エアスプリング/可変ダンパーは、標準のトゥアレグのものをそのまま流用している。
「特別に変えたほうがいいとは思わなかったのです」(ジョスト・キャピト)
「標準のトゥアレグのセッティングに不満はなく、日常の使い勝手をキープしたいという思いからも、あえて変更しませんでした」
「『すべてをこなせる』というのが、トゥアレグRの存在意義ではないでしょうか」
なお、大きなバッテリーがリアアクスルの上に鎮座することで、48Vのアクティブ・アンチロールバーや四輪操舵システムをトゥアレグRに組み合わせることは叶わなかった。
これについてジョスト・キャピトは「次回のフェイスリフト時には組み合わせられるかもしれない」とコメントしている。
またトゥアレグRには「トラベル・アシスト」と名付けられる、アダプティブ・クルーズ・コントロールが備わる。これは最新のバージョンで、249km/hまでは操舵/加速/減速をおこなってくれるというもの。最新版は、これまでよりも24km/h、速度域が高まっている。
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