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現代版ロケットカウルをまとったトライアンフ新型「スピードトリプル1200RR」 3気筒スーパースポーツと呼ぶに相応しい!!

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現代版ロケットカウルをまとったトライアンフ新型「スピードトリプル1200RR」 3気筒スーパースポーツと呼ぶに相応しい!!

 機会があれば、ぜひとも並んで走ってみたい! 筆者(青木タカオ)がそう考えたのは、今回乗ったトライアンフ「SPEED TRIPLE 1200 RR(スピードトリプル1200RR)」と、ホンダが9月下旬以降に発売する新型ロードスポーツ「HAWK 11(ホークイレブン)」の2台です。

 両車の共通ポイントは、一目瞭然のフロントで存在感を強調する「ロケットカウル」です。こうして英国車と日本車のニューモデルに立て続けに採用されると「トレンドになっているのか……!?」とさえ思えてくるではありませんか。

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 ルーツを辿れば、1950年から1960年代のイギリスで、ライダーらが24時間営業のカフェに集まり、スピードを競ったカフェレーサー・カルチャーが起源。以来、カスタムシーンに根強く浸透するスタイルで、市販車では1974年のドゥカティ「750SS」や1985年のホンダ「GB400TT Mk.II」、2017年に登場したBMW Motorrad「R nineT Racer」などが知られています。

 2022年のブランニューモデルとして2021年9月に発表されたのが「スピードトリプル1200RR」です。排気量1160ccの並列3気筒エンジンをアルミツインスパーフレームに搭載するスポーツネイキッド「スピードトリプル1200RS」がベース。スタイリッシュなロケットカウルを身にまとい、ハンドルをセパレートタイプにしています。

 前傾気味のアグレッシブなライディングポジションで、バーハンドル仕様の「スピードトリプル1200RS」と比較すると、グリップ位置は135mm低く、50mm前方へ移動、シート高は830mmで、身長175cmの筆者の場合、両足を地面に下ろすとカカトが浮いてしまいます。

 視界に絶えず入る5インチのフルカラーTFT液晶ディスプレイが鮮明であることや、肉抜きされて質感の高いトップブリッジ、配線がなるべく見えないよう配慮されたハンドル周りは美しく、特筆モノであることも付け加えておきます。

 また、「ホークイレブン」ではミラーマウントをカウル内側のステーから取り出していますが、「スピードトリプル1200RR」ではオーソドックスにカウルマウント。そんな違いも報告しておきましょう。

■シート高/車両重量比較830mm/200kg 「SPEED TRIPLE 1200RR」830mm/199kg 「SPEED TRIPLE 1200RS」820mm/214kg 「HAWK 11」

 排気量1160ccの並列3気筒DOHC4バルブエンジンは最高出力180PS/10750rpm、最大トルク125Nm/9000rpmを発揮。アクセル操作に機敏な反応を見せつつ、吹け上がりがシャープで豪快なほどに力強い。6000から11000rpmで120Nm以上の高トルクをキープし、中高回転域の力強さは痛快なもの。

 パワフルながらジャジャ馬とは感じないのはトラクション性能に優れるためで、オーリンズ製の電子制御式セミアクティブサスペンションの恩恵もあり、駆動輪が路面を掴んでグイグイ突き進みます。

 また、クラッチレバーの操作無しでシフトアップとダウンができる「クイックシフター」の装備は、スポーツライディングだけでなく、ツーリング時の疲労軽減にもつながるでしょう。

 ライディングモードは「レイン」「ロード」「スポーツ」「トラック」に加え、トラクションコントロールやコーナーリングABS、ローンチコントロールなどを任意で設定できる「ライダー」も選べます。「トラック」があることからも分かるとおり、スーパースポーツのようにサーキットで走り込むことも前提で、ターゲット層が幅広いことも、こうした設定からうかがえます。

 3気筒エンジン特有のサウンドを感じつつ、気がつけばハイペース。ブレンボ製のモノブロックキャリパーを採用したブレーキはそのタッチ、制動力に文句のつけようがなく、オーリンズ製の前後サスペンション、片持ち式スイングアームの足まわりは路面追従性に優れ、車体の軽快感を決定的なものにしています。

 MOTO2エンジンを供給するトライアンフの、公道向けスーパースポーツと言っても過言ではない戦闘力。エキスパートも唸らせるに違いありません。最後に価格も記しておきましょう。

■車両本体価格(消費税10%込み)「SPEED TRIPLE 1200RR」228万5000円「SPEED TRIPLE 1200RS」203万円「HAWK 11」139万7000円

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