ムジェロ・サーキットで開催されたMotoGP第7戦イタリアGPの決勝で、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は18位となった。苦戦に終わったクアルタラロは、フィジカル面で追い詰められていたと語った。
ヤマハは第6戦カタルニアGPで新型のエアロパッケージを投入。これはライダーからポジティブな評価を得ていて、ヤマハとしても調子を上向かせたように見えた。
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イタリアGPはヤマハが新パッケージをテストしたムジェロ・サーキットが舞台だった。初日から彼らはこれまでよりも好調な走りを見せ、アレックス・リンスは2戦連続で予選Q2へと進出を決めた。クアルタラロもプラクティスで11番手と、Q2進出には届かなかったが改善傾向を示していた。
しかし決勝では依然として厳しい結果に終わった。特にクアルタラロは決勝でトップから30秒差の18位と、かなりの苦戦を強いられた。
クアルタラロによると、こうまで苦戦した要因にはマシンのフィジカル面への要求が大きく、身体的に限界を迎えていたことが挙げられるという。
「明らかにもっとグリップがあると期待していたんだ」と、クアルタラロはCanal+に語った。
「僕らはこのバイクがとてもフィジカル的な要求が強いことは分かっていた。でも残念だけど、ここまでとは思っていなかったし、レースが折り返しとなったことから腕の力がもう無くなっていて、危険になり始めていたんだ」
「最後の5周なんかは、ブレーキも大変だった。時速350kmに達している所で、それは全く良いことじゃない」
「グリップが無いとマシンの方向転換がとても難しくなってしまうから、僕たちはより乗りやすいバイクを作る必要がある。特にこういった状況では、すぐにでも解決策を見つけなければいけないだろう」
クアルタラロは今回の問題について、いわゆる“腕上がり”ではないとしている。ただ既にクアルタラロは腕上がりの改善のために2度手術を受けている。
なおMotoGPは、レース後にムジェロで居残りテストを予定している。彼らはここで問題解決のために、多くの作業を行なうことになるだろう。
「僕らが抱えている問題は、コーナーでの旋回とグリップだと思う」
クアルタラロはそう語る。
「それを改善できればすぐにでも、バイクはまた乗りやすくなるはずだ。日曜日はグリップが少し低下してしまって、僕らはそうなるとコーナリングが上手くいかないんだ。だから、この2点を改善する必要がある」
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