「ハンドメイド」の初期型は格別の味わいが魅力
1972年式いすゞ117クーペ。117クーペは大人気を得たイタリアンデザインのスペシャルティモデル。いすゞが開発コードナンバー「117」のスタイリングをカロッツェリア・ギア社に依頼。当時ギア社のチーフデザイナーだったジョルジェット・ジウジアーロが手がけた。初公開は1966年春のジュネーブ・ショーで車名は「ギア/いすゞ117スポルト」だった 第13回東京モーターショーの「117スポーツ」を経て1968年12月に発売。足回りなどの基本メカニズムはセダンのフローリアンをベースに開発された。公表の0→400m加速は16.8秒。
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☆117クーペは1968年から1981年まで生産されたロングライフモデル。総生産台数は8万6192台。中でも1973年までの初期型は今日「ハンドメイド」と呼ばれ高い人気を誇っている。
☆1.6リッターの直4DOHC(120ps/14.5kgm)はソレックス製キャブレターを2連装。吹き上がりは豪快。写真のエアクリーナーは社外品。
☆1973年までの初期型ハンドメイドはウインカーユニットをバンパー上側に配置。ヘッドランプは丸型4灯式。
☆リアウィンドウは前ヒンジで開くタイプ。Cピラーはステンレス製モール付き。
☆初期型ハンドメイドのリアランプはシンプルな小型形状。
☆フェンダーミラーは砲弾型のスタイリッシュ形状。手動角度調整タイプ。
☆マフラーはシングル出し。サウンドは重低音。
☆オリジナルはスチールホイールとステンレス製キャップの組み合わせ。取材車は市販のスポークアルミ装着
☆室内は豪華。取材車のインパネとステアリングホイールはマホガニーに変更。助手席グローブボックス下に純正クーラーを装着する。
☆シートはビニールレザー仕様。張り替え済みでクッション性良好。着座位置は低い。フロアマットは希少な純正品。
☆後席も実用スペース。ただし頭上空間はミニマム。3段階リクライニングとトランクスルー機構付き。
☆メーターは丸型形状。速度計は220km/hスケール、回転計は6500rpm以上がイエロー。
☆水温/油圧/燃料/電流の補助メーターはドライバー側に向けてレイアウト。ライトやワイパースイッチはインパネ上にある。
☆トランスミッションは4速MT。操作性がいい短いシフトストローク。
☆純正クーラー操作部はコンソールに配置。調整はダイヤル式。
☆トランクは内張り付き。開口はドア部のレバーで行う。
[新車時の車両データ]
サイズ:全長×全幅×全高4280×1600×1320mm、ホイールベース2500mm、車重1050kg。エンジン:1584cc直列4気筒DOHC 120ps/6400rpm 14.5kgm/5000rpm。トランスミッション:4MT 。サスペンション:フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:半楕円リーフ。ブレーキ:フロント:ディスク/リア:ドラム。タイヤ&ホイール:6.45H-14-4PR+スチール。駆動方式:FR。乗車定員:4名。新車時価格: 172万円。
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みんなのコメント
日本車の中ではいまだに一番美しい車だと思う。
やはりマイチェン前の丸目四灯がいいかな、角目も良いけどレトロ感のがこの車には合う。
欲しかったなぁ。