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【2019年 オークション総括】高額落札トップ10は? 汚職事件で押収、ランボルギーニ・ヴェネーノも

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【2019年 オークション総括】高額落札トップ10は? 汚職事件で押収、ランボルギーニ・ヴェネーノも

2019年の競売 12月初旬で閉幕

text :Kazuhide Ueno(上野和秀)

【画像】2019年のカー・オークション 高額落札トップ10【ランキング】 全13枚

photo:ARTCURIAL、BONHAMS、GOODING & Company、RM SOTHEBY’S(Robin Adams、Remi Dargegen、Andrei Diomidov、Patrick Ernen、Tom Gidden、Darin Schnabel)

毎年様々なニュースを提供してくれるコレクターズカー・オークション。2019年は、1月にアメリカのアリゾナ州フェニックス近郊にあるスコッツデイルで、メジャー3社によるオークションが幕を開け、以来世界各国で毎月行われた。

そして、12月にボナムスがロンドンで開いたボンドストリート・オークションで幕を閉じている。開催されたメジャーなオークションは37回にも及び、このほかにも中小のオークションハウスにより数多くが開催されている。

ここでは2019年に行われたメジャー・オークションの結果からトップ10をご紹介しよう。最高落札額を記録したのはいつものフェラーリではなく、意外なモデルだった。

10位 1958年フェラーリ250GTカブリオレ・シリーズI

落札額:7億2420万円
グッディング・ペブルビーチ・オークション

クラシック・フェラーリの人気は衰えることを知らない。特に50~60年代に少量生産されたコンペティションとラグジュアリーモデルの評価が高いのはご存知のとおり。

この250GTカブリオレは40台のみが作られたシリーズIであることに加え、そのうち5台だけが作られたフェンダーサイドにルーバーが付くレアなタイプであることが評価された。

9位 2002年フェラーリF2002

落札額:7億3082万円
RMサザビース・アブダビ・オークション

フェラーリ社が主催するF1クリエンティが始まってからは、マラネッロで車両のコントロールを行うため、跳ね馬のF1マシンはオークションに出なくなってしまった。

そうした中でミハエル・シューマッハーがサンマリノ、オーストリア、フランスGPで優勝したF2002が出品された。F1クリエンティに登録済で即走行可能なことから、新記録となる7億3082万円で落札。

8位 2017年パガーニ・ゾンダ・エーテル

落札額:7億4937万円
RMサザビース・アブダビ・オークション

8位に入ったのは今も高い人気を誇るパガーニ・ゾンダのワンオフモデル、「エーテル」だった。

760psを発揮する7.3L V12自然吸気エンジンに6速マニュアル・ギアボックスを組み合わせた辛口モデルで、究極といえる最後のゾンダと称される。

唯一無二の存在だけに入札はヒートアップし、最終的にパガーニ史上最高値となる7億4937万円を記録した。

7位 1965年フォードGT40ロードスター・プロトタイプ

落札額:8億1473万円
RMサザビース・モントレー・オークション

例年通りRM サザビースにとって頂点といえる8月のモントレー・オークションには誰もが欲しがる希少でヒストリーフルな車両が用意された。

その中の1台がフォードGT40の原点として製作されたGT40ロードスター・プロトタイプだ。現在もオリジナルの姿を保った歴史の生き証人といえる1台だけに、8億1473万円まで値を上げて決着した。

6位 1963年フェラーリ250GT SWB

落札額:8億3545万円
グッディング・スコッツデイル・オークション

フェラーリ・バブルの頃はオークションから姿を消してしまった250GT SWB。だが、今年になって姿を現すようになってきた。

こちらの赤い250GT SWBは最終生産分の1台で、新車でアメリカにデリバリーされたルッソ仕様。

後年ヨーロッパに渡り愛好家の元で暮らしてきた個体である。究極の1台だけに、値下がりしたとはいえ8億3545万円で落札された。

5位 1962年フェラーリ250GT SWB

落札額:8億6745万円
RMサザビース・モントレー・オークション

6位に続き5位にもフェラーリ250GT SWBが入った。

このように、出る時は続けて出てくるのがオークションの常だ。こちらは1962年の後期型で、フェラーリ・クラシケでフル・レストレーションが行われている。

2012年のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィッラ・デステでクラス・ウイナーを獲得したヒストリーとコンディションから8億6745万円を記録した。

4位 2014年ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター

落札額:9億252万円
ボナムス・ボンモン・セール・オークション

ランボルギーニ創立50年を記念してヴェネーノが3台製作され、追加でロードスターが9台製作された。

そんなロードスターの1台がランボルギーニとしてオークション新記録となる9億252万円で落札。

このクルマはギニアの汚職事件捜査に関連して副大統領から押収されたもので、同コレクションから24台のスーパーカーも出品されて話題になった。

3位 1958年フェラーリ250GT LWBカリフォルニア・スパイダー

落札額:10億5489万円
グッディング・ペブルビーチ・オークション

オークションの上位を独占してきたフェラーリだが、今年は大物モデルの出品が無かったため、3位が精一杯だった。

とはいえ人気の点では千両役者といえるカリフォルニア・スパイダーだけに、バブルがはじけて経済の先行き不透明なご時勢ながら10億円超えを記録しているのは流石。

バブルのピーク時であれば15~20億円に達していたと思われる

2位 1929年アルファ・ロメオ8C 2900Bトゥーリング・ベルリネッタ

落札額:20億9320万円
アールキュリアル・レトロモビル・オークション

今年のトップ10で唯一の戦前車が、第2位にランクインした。

20億円超えを記録したのは、1929年アルファ・ロメオ8C 2900Bトゥーリング・ベルリネッタだ。

コンペティションモデルをエレガントなスタイルで包んだ究極の1台で、5台のみが作られた内の1台。なんと、43年間同一オーナーの元にあり、素晴らしいコンディションを保っていたことが評価され高額で落札された

1位 1994年マクラーレンF1 LMスペック

落札額:21億924万円
RMサザビース・モントレー・オークション

2019年の最高落札額を記録したのは、もはや伝説のモデルといえるマクラーレンF1だった。

マクラーレン社により車両が管理されているため、オークションにほとんど姿を現さない幻の存在である。

今回の出品車はファクトリーでLMスペックにアップグレードされていることもあり、最終的に2019年の最高値となる21億924万円まで値を上げた。

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