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オン・オフ両刃のスヴァルトピレン125をダートに持ち込んでみた

掲載 更新 8
オン・オフ両刃のスヴァルトピレン125をダートに持ち込んでみた

皆さん、Svartpilenって乗ったことありますか? なかなか経験がある人は少ないと思います。僕は以前お仕事でSvartpilen401に乗らせてもらったときに、ちょっと林道を走ってみて本当に感動してしまって、250や125の発売のニュースに心踊らせていました。そして今回、ついにその125をオフロードに持ち込んでしまったのです! というか、これもしかして日本最速インプレなんですけど……オフロードメインでいいんですかね?(汗)。

オフロード的ピックアップ(1)
スヴァルトピレンと言えば、まずハンドル。従兄弟?分のヴィットピレンとの一番の違いがこのハンドルです。アップハンになっているので、ライディングポジションが前傾姿勢にならず、とてもオフロードバイクっぽい感じで乗ることができます。テーパー形状なので剛性もあるはず。

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ちなみに、タンクの上のこれはデザインも良いのですが、純正オプションのタンクバッグを装着できるステーです。ここに荷物が乗ると、リアシートの上が空になるので、オフロード的に動きやすくなりそうですよね。

そしてタイヤ。前後こんな感じのブロックタイヤを純正採用しています。銘柄はピレリのSCORPION RALLY STR。タイヤサイズは前:110/70-17、後:150/60-17! オンロードでもオフロードでも使えて、見た目のカッコよさにも大きく貢献していますね。リアタイヤ150サイズっていうのは、すごいんだな、と関心したのですが、それはインプレのところで触れますね。

あと写真で見ただけでわかる、ブレーキディスクの大きさ! これいくつだと思います? なんとフロントは320mmもあるんです。リアは230mm。これは同じクラスのCB125R(296/220mm)やGSX-S125(290/187mm)に比べて明らかにデカイんです。また、401と同じスポークホイールを採用している点もオフロード的に大事なポイント(250はキャストホイール)。

ABSは前後付いているのですが、なんと125クラスにしてモード切り替えが可能。「ROAD」モードでは前後有効ですが、「SUPERMOTO」モードにすることでリアのABSを解除できるんです。もちろん、オフロードでリアをスライドさせたい人にも嬉しいモードですよね。



サスペンションはKTM・ハスクバーナのオフロードモデルで信頼と実績は十分のWPを採用。フロントフォークは43mmのオープンカートリッジ式。リアはリンクレス。タンデムもできるし、オンロードメインなので、さすがに少し硬めにセッティングされていますが、フラット林道くらいならなんの問題もないように感じました。ダンパー調整機能はありません。

オフロード的ピックアップ(2)
エンジンの前から下を潜るように伸びたエキパイの前には飛び石などを防ぐガードが付いています。これはやはりオフロードに入る前提で設計されたとしか思えません(笑)。ただ、見ての通り最低地上高は145mmと、かなり低いので、根っこや切り株、大きい石などには注意が必要です。

ちょっとハードな林道を走る人には嬉しいグラブバーが・・・これでリアを持ち上げてケツを振らないといけないような所には行きたくありませんが、最終手段や、ガレージの中でのケツ振りとしては大変便利です。ちなみに車重は146kgなので、ちょっと重いトレールバイクくらいな感覚で持ち上げられますよ。

エンジンは水冷4ストローク単気筒。最高出力は11kW(15PS)/9500rpm。オンロードで乗るとさすがに125なのでちょっと物足りない感じはいますけど、オフロードに入るとちょうどいいパワー。ちょっと低速の粘りがなくて、2速でノロノロ走ってるとエンストしやすいですが、開けるとしっかり走ります。

これだけは401の時から思っていたのですが、シフト・ブレーキペダルだけはもうちょっと高くして欲しかったです。このままじゃさすがにオフロードブーツでの操作は無理、と断念しました。

フラット林道でトコトコ走るのが最強に楽しい!
スヴァルトピレン125をオフロード目線でインプレ

それでは実際にダートを走ってみるとどうだったか、と言うと、めちゃくちゃ楽しかったです! まずはタイヤ、はっきり言ってグリップします。見た目のブロックの低さや間隔の狭さから、乗る前はあまり信頼していなかったのですが(失礼)、150サイズという太さのせいもあるのでしょうか。けっこうしっかりバイクを寝かせてもタイヤがちゃんと土を噛む感覚が伝わってくるので、すごく安心して乗れました。

あくまでオンロードがメインな用途のバイクだという認識はあったので(笑)、最初は恐る恐る走っていたのですが、だんだんタイヤのグリップやサスペンションの挙動に慣れてきて、アクセルが開き気味に。ちょっとしたコブに乗せてみましたが、流石にジャンプはしてません。でも、いま写真見たらフロントは浮いてますね(汗)。

401を公道で試乗した経験や、スペック的には高回転型のエンジン特性なので、試乗車じゃなかったら飛び石とか気にせずにもうちょっとスピードを出して乗ってみたかったな、というのはありますね。

広場でスタンディングして、低スピードでクルクル。まずフォームがとっても自然だし、立っていても足に当たるような邪魔なものもほとんどありません。1速でトコトコしていても、パーシャルでけっこういい速度が出ます。最初はバイクを寝かせるのが怖かったのですが、タイヤのグリップとマシンの軽さが身体でわかってきたら、マシンを寝かせてクルクル回るのが楽しかったです。

あとたぶん低重心化がしっかりしているんでしょうね。スタンディングスティルとか、すごくやりやすいと思います。やる人、あまりいないでしょうけど(笑)。

オフロード的な片足出してのコーナリングもやりやすいんです。オフロードバイクと比べるとフロント周りはちょっと重いので、ハンドリングは軽快、とは言えませんが、ブレーキはよく効きますし、サスがしっかりしているので、思ったよりもネガティブポイントになりませんでした。あえて言えばタンクやシートの形状的に、前に座れないことでしょうか。さすがにスクランブラー的モデルを捕まえて、そんな贅沢は言いません。

ちょっとした登りも、トコトコ登れました。ここは助走もあまり取れなかったので、途中で止まっちゃうかな? と思ったんですが、全然余裕。脳内で「こいつ、登るぞ!?」と声が聞こえてきました。ちなみにここ、見ての通りちょっとキャンバー成分もあったんですが、全然滑らず。

余談ですが、移動路で拳大の石がゴロゴロしているようなところも通ったのですが、サスが本当にいい仕事をしてくれて、全く不安なく走ることができました。もちろんスタンディングのままで。

兄弟モデルのシャーシを受け継いだ
125とは思えない高級感

Husqvarna
Svartpilen125
¥539,000

[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

401が715,000円、250が615,000円ときていたので、50万円代とは思っていましたが、53万9千円! WPサスペンションをはじめ、フレームやスイングアーム、ホイール、マフラーなど、701や401と言った兄貴分から良いところをそのまま受け継いでいます。もちろん国産の同クラスと比較してしまえば少しお値段はしますが、はっきり言ってハスクバーナというブランド力とこのデザインを考慮すれば、お安い……欲しいです……。

やっぱりデザイン最高にカッコいいですよね。タンクの横のハスクバーナのロゴが入っている平らな部分、401や701だとその数値が入っていたんですけど、250と125は数値じゃなくてロゴなんです。パッと見で小排気量だとバレないように、見栄を張れるからなのかな? と小さいことを考えてみたり(笑)。

車検もないし、保険もファミリーバイク特約が使えて、通勤の足からツーリング、そしてダートまで楽しめるなんて、最高じゃないですか?

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