元MotoGPライダーのアンドレア・イアンノーネは、2024年にWSBK(スーパーバイク世界選手権)のドゥカティ陣営チームからレースシーンに復帰することを目指している。
イアンノーネは当時アプリリアから出走していた2019年マレーシアGPで、禁止薬物となっているステロイド(筋肉増強剤)の陽性反応が検出されたことが問題となった。
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ドーピング疑惑と処分を巡る動きはCAS(スポーツ仲介裁判所)へと付託され、最終的にはWADA(世界アンチ・ドーピング機関)の求める4年間の出場停止処分がイアンノーネに下された。
そのためイアンノーネはレース活動を行なうことができなくなっていたが、2024年についにその処分が解けることとなる。そして、彼はレーサーとして現役復帰を目指している。
イアンノーネはすでに何度もWSBKのパドックを訪れている姿が目撃されてきた。8月に34歳を迎える彼は、MotoGPでの古巣でもあるドゥカティと、サテライトチームへ加入について協議していることが判明している。
有力な加入先と目されているのは、ドゥカティ陣営のGo Elevenだ。7月末に行なわれたモスト戦で、チーム代表のデニス・サケッティはmotorsport.comに対してイアンノーネとの契約はPRの観点から「素晴らしいチャンスになる」と語っていた。
Go Elevenは昨シーズンからフィリップ・エットルがドゥカティのパニガーレV4Rを走らせているが、これはファクトリー仕様ではない。チーム側は2021年に起用したチャズ・デイビスがファクトリーと同等のスペックでドゥカティと契約を交わしていたことを、イアンノーネの起用でも再現したいと考えているようだ。
一方、シートを失うかどうかの瀬戸際となっているエットルは、長く現役から離れざるをえない状況にあったイアンノーネの実力に懐疑的な視線を向けている。
エットルはmotorsport.comに対し、次のように語った。
「4年の停止期間を経たあと、イアンノーネがどれだけ速いのか、僕には分からない」
「大きなリスクがあると思う。一方で彼にはある種のカリスマがあるから、チャンピオンシップにとっては良いのかもしれない」
「だけど大金持ちにペイライドを持ちかけて、その結果として僕が乗れなくなるのはまた別の問題だ。彼はドーピング違反をしてしまっているし、これが外の世界に向けて正しいシグナルになるのかどうかは分からないね」
「彼は人々にWSBKを見るよう促すことができる人なのかもしれない。でも僕はそういった人間にはなりたくない」
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みんなのコメント
ブレーキング、パッシングが凄まじかったですよね!
あの頃の走りが観れたら最高です。