アバルトからフォーミュラ4にインスパイアされた限定車「F595」が発表された。最高出力こそ165hpと、国内ラインナップの中間グレード「595ツーリズモ」と同一だが、F595にはアバルトによるレースシーンへの貢献が隠されている。
F595を紹介する前にフォーミュラ4について説明しよう。フォーミュラ4は、カートなどで経験を積んだドライバーが、F1を頂点とするフォーミュラカーレースにチャレンジするための入門カテゴリー。これまで、ランス・ストロールやミック・シューマッハといったF1ドライバーを輩出しており、欧州では若手の登竜門に位置づけられる。エントリーレベルゆえマシンには良好なドライビング特性とともにアフォーダブルな価格も求められるが、そのパワーユニットを独占供給しているのがアバルトなのだ。
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ここで話を戻すと、F595が搭載する1.4リッターエンジン「T-jet」(165hp/230Nm)は、フォーミュラ4エンジンのベースそのもの。つまり、以前から595ツーリズモなどに積まれて国内導入されているこのエンジンは、レースシーンにも活用されているものなのだ。この1.4リッターはギャレット製ターボチャージャーを搭載し、圧縮比は9.1。0-100km/h加速をMT仕様は7.3秒、MTA仕様は7.4秒で加速する。トップスピードは218km/hを誇る。
パワーは「595コンペティツィオーネ」に詰まれるハイチューン版の180hpユニットには劣るものの、今回のF595はフォーミュラの「F」を冠するだけにレーシーなディテールが満載。なかでもエキゾーストシステム「レコード・モンツァ・ソブラッポスト(積層)」は、その名のとおり縦2段に重ねられた新デザインのマフラーエンドが特徴で、コクピットの「スコーピオン」ボタンによりサウンドを自在に切替えできるものとなっている。
また、ミラーキャップや前後バンパー下部にはラリーブルーの差し色が入れられ、アバルトのレースマインドを想起させる。なお足回りにはベース車同様、リアにセレクティブダンピング機能付きのコニ製サスペンションが奢られており、ドライビングプレジャーは折り紙付きだ。
F595はハッチバックとカブリオの両方が用意され、トランスミッションも5速MTまたはAT付5速シーケンシャル(MTA)を選択可能。“F”を冠するレース由来の限定595。国内導入を期待したいところだ。
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