■過去の「インテグラ」シリーズのなかから、ちょっと特別なモデルを振り返る
2021年8月13日、アメリカホンダはアキュラブランドから「インテグラ」が復活すると発表しました。発売は2022年春を予定しているとの情報以外は無くスペックも明かされていませんが、唯一ヘッドライトまわりの画像が公開され、しっかりと「INTEGRA」と記されています。
インテグラの前身となるモデルは1980年に発売された「クイント」で、車格的には「シビック」と「アコード」の中間に位置し、欧州テイストの5ドアハッチバックボディを採用。
しかし当時は、5ドアハッチバック車は売れないジンクスがあり、実際にクイントの販売は低迷してしまいます。
そこで、1985年にクイントの後継車として初代「クイントインテグラ」を発売。2代目からインテグラに改名されるとホンダ初のVTECエンジンを搭載し、より高性能なモデルへと変貌。
3代目からは「タイプR」が登場して、FFスポーツカーとしての地位を盤石なものとします。しかしクーペ人気の下落から徐々に販売は低迷し、2006年に4代目をもって惜しまれつつも生産を終えました。
そして、生産終了から15年を経て、インテグラ復活が宣言されました。そこで、歴代インテグラなかからちょっと特別なモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「クイントインテグラ RSi」
クイントインテグラはクイントからすべてを一新して、3ドアハッチバッククーペのみでデビュー。後に5ドアハッチバックと4ドアセダンが加わりました。
外観はリトラクタブルヘッドライトを採用した直線基調のウェッジシェイプが特徴で、3ドアハッチバック、5ドアハッチバックの全グレードと、4ドアセダンの1.6リッターモデルは全車DOHCエンジンを搭載するなど、シビック以上にスポーティなモデルであることを強調。
トップグレードの「GSi」は、最高出力135馬力(グロス)を誇る1.6リッター直列4気筒を搭載し、パワーステアリングを標準とするなど装備も充実していました。
一方で、3ドアハッチバックには「RSi」グレードが設定されており、エンジンはGSiと同じながらパワーステアリングやパワーウインドウ、ラジオすら装備しておらず、車重はGSiより20kg軽い940kg(MT車)となっています。
また、バンパーが無塗装の素地(塗装済みはオプション)と廉価グレード調ですが、リアスポイラーを標準装備するなど、一見するとモータースポーツベース車のようです。
しかし、RSiは1986年に4ドアセダンの登場と同時にラインナップから消滅。わずか2年にも満たない短命なモデルでしたが、後のタイプRシリーズの原点といえるモデルではないでしょうか。
なお、VTECエンジンを搭載した2代目インテグラでは、同じく装備が簡素されたRSiグレードが復活しました。
●アキュラ「インテグラ タイプR」
冒頭にあるようにインテグラ復活はアキュラブランドからですが、もともと北米ではクイントインテグラがアキュラ インテグラとして販売されていました。
その後も日本と同じく代を重ね、3代目ではアメリカでもタイプRが登場。しかし、日本仕様と異なり、フロントフェイスは丸型4灯式のままです。
またエンジンは1.8リッター直列4気筒VTEC「B18C型」は同じですが、日本仕様が最高出力200馬力だったのに対し、アメリカ仕様は198馬力とわずかにデチューン。装備も異なり、エアバッグが標準装備され、レカロ製シートは採用されず、リアワイパーの装着も可能でした。
アキュラ版インテグラ タイプRは十分に速いFFスポーツカーと評されましたが、販売台数は日本より圧倒的に少なかったようで希少なモデルとして北米で異常なほど価格が高騰し、直近のオークションでは7万ドル(日本円で約760万円)以上の高値で落札されたほどです。
その後、次世代ではアキュラ「RSX」に改名されましたがタイプRは設定されず、今のところアキュラブランドではインテグラ タイプRは唯一の「タイプR」となっています。
●ホンダ「インテグラ タイプR ローウイングタイプリアスポイラー」
初代インテグラ タイプRはシビック タイプRとともに走り好きのユーザーから絶大な人気を誇り、2001年には待望の2代目インテグラ タイプRが登場しました。
最高出力220馬力を誇る2リッター直列4気筒VTEC エンジンを搭載し、専用のサスペンションセッティングにシャシ剛性のアップ、軽量化とブレンボ製フロントブレーキキャリパーの採用などによって、当時は「世界最速のFF車」と称されました。
また、インテグラ タイプRの特徴である派手なエアロパーツは健在でしたが、この派手な外観を好まないユーザーのリクエストから2004年のマイナーチェンジの際に、スペックは変わらず「ローウイングタイプリアスポイラー」を装着した仕様を追加ラインナップ。
そびえ立つ大型リアスポイラーこそタイプRである証でしたが、小ぶりなリアスポイラーによって「インテグラ タイプS」のフォルムに近く、一見するとタイプRには見えない大人っぽさがありました。
このローウイングタイプの販売台数は少なく、現在の中古車市場でもわずかな台数しか流通していません。
さらに、後から大型リアスポイラーに変更された個体もあるようで、輪をかけて希少なモデルとなってしまいました。
※ ※ ※
小型スポーツカーのラインナップが少ない今、インテグラの復活はファンにとって朗報でしょう。しかし、あくまでも北米での発売であり、日本で復活するかは未定です。
アメリカでもクーペ人気は昔ほどではなく、やはりSUV人気が高いのですが、市場規模が大きいのでインテグラの復活には勝算があるのでしょう。
日本での販売はかなり難しいという見方が大勢ですが、まずは詳細なスペックの発表に期待されます。
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