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ニック・デ・フリーズと“SF戦士”たちの思い出。GP3時代のチームメイト福住仁嶺「僕を助けてくれた人のひとり」

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ニック・デ・フリーズと“SF戦士”たちの思い出。GP3時代のチームメイト福住仁嶺「僕を助けてくれた人のひとり」

 元F1ドライバーのニック・デ・フリーズがスーパーフォーミュラ参戦を果たしたことは大きな話題となった。デビュー戦となった第5戦もてぎで行なわれた記者会見でデ・フリーズは、スーパーフォーミュラに参戦する日本人ドライバーとの思い出を口にする場面もあった。

 デ・フリーズが最初に日本を訪れたのは、カート時代の2009年。鈴鹿サーキットの南コースで行なわれたレースに参戦したのだ。そこでデ・フリーズは僅差の2位に終わるが、優勝を果たしたのが福住仁嶺だった。

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「あの時はニレイとのバトルだった。最終ラップまで争っていたんだけど、最終コーナーで僕がオーバーテイクしたところ、彼にスリップストリームを使われて1000分の数秒差で前に出られてしまったんだ!(実際は0.033秒差)あれ以来、僕は日本に愛着を持っている」

 その後、デ・フリーズと福住は再会を果たすことになる。2015年末にアブダビで行なわれたGP3(現FIA F3)のテストだ。福住はその時デ・フリーズが自分のことを覚えてくれていたことを、印象深い出来事だとしている。

 翌2016年のGP3では、名門ARTグランプリでシャルル・ルクレール、アレクサンダー・アルボン、デ・フリーズ、福住がチームメイトだった。8年経った今思い返すと、非常に豪華なメンバーだ。デ・フリーズは当時を振り返り、次のように語った。

「僕はニレイとGP3時代にARTでチームメイトだった。一緒に面白いことを色々やったのを思い出すよ。ここでは言えないような話もあるけどね!(笑)」

 当時は渡欧したばかりで英語もおぼつかず、苦労することも多かったという福住。そこで心の支えとなったのがアルボンであり、今も親友として交友があることでも知られているが、福住はデ・フリーズやルクレールにも助けられたと語る。
 
「彼(デ・フリーズ)は自分にストイックな部分がありながらも、周りとも仲がよく、みんなに対して良い人でした」

「僕もその時は英語の方で辛い部分がありましたが、アレックスだけでなく、ニックもルクレールも僕に対して優しくしてくれて、助けてくれた中のひとりです。あの時のARTのメンバーとは、本当に良い思い出がありますね」

「ニックがこうやって日本でレースしているのも縁があるなと思うし、まだまだ彼がいることには違和感があるんですけど、日本のレースを楽しんでほしいですね」

 デ・フリーズの人となりを表すエピソードは他にもある。前述のカートレースに福住らと共に参戦していた笹原右京は、デ・フリーズのF1参戦が発表された2022年の秋に、次のように語っていた。

「彼が日本のカートレースに出場した時、一緒にレースをしました。そこで仲良くなって、それから彼と彼のお父さんが僕の動向を気にしてくれていたんですよ」

「お互いがお互いを認め合っていたような感じで、敵ながら色々と話したりしていたので、僕がヨーロッパ時代に資金面で苦労したこととか、日本でのあれこれとか、全部知ってくれているんですよね。彼に久し振りに会った時に最初に言われたのも『SF初優勝おめでとう』でした」

 また、2018年にFIA F2に参戦した牧野任祐は、ソチでのレースの際に、ドライバーたちが宿泊していたオリンピック村でデ・フリーズと行動を共にしたという。

「ソチでは一緒に行動して、トレーニングとかもしていたので、あの時が一番一緒にいましたね」と当時を振り返る牧野。「めちゃくちゃフレンドリーというか、誰とでも仲良くなれるタイプ。良いやつですね」とデ・フリーズを評する。

 そして牧野は、そんなデ・フリーズがスーパーフォーミュラに参戦することはシリーズにとってもプラスだと話した。

「ニックもF1を経験してWECに乗っていますが、(彼の参戦によって)スーパーフォーミュラに注目が集まると思うので、良いんじゃないかと思います。あの当時のF2のメンバーはレベルの高いドライバーが多かったなと、改めて感じますね」

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