11月2-3日、栃木県モビリティリゾートもてぎにて開催される「SUPER GT 第8戦」の大会直前情報。
今シーズンは天候に大きく左右されたSUPER GT。本来、第8戦が最終戦だが、台風で延期となった第5戦が12月開催に変更されたため、残りはあと2戦となる。第7戦は荒れた天候で土曜日の予定がキャンセルされるという予想外の展開だった。今週も予選日が雨の予報となっており、天候に応じた戦略が求められる。特にタイヤチョイスは重要なファクターになるため、タイヤエンジニアも準備に余念がない。
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ブレーキに厳しいサーキット横浜ゴム タイヤ製品開発本部 MST 開発部 技術開発 1 グループリーダー 白石貴之
モビリティリゾートもてぎは「ストップ&ゴー」という特徴的なレイアウトをしており、ブレーキに厳しいサーキットと言われています。ブレーキの温度が上がりやすいことから、その熱によりタイヤの温度が上がりやすく、夏場は高温に対するケアをする必要があります。一方で例年SUPER GT のもてぎ大会は11月という寒い時期に開催されるため、やはり冷えやすいところが難しいポイントだと考えており、摩耗やタイヤへの負荷という所よりもピックアップに苦戦しやすいという特徴もあります。
GT500 クラスの車両は9月にここでテストを行い、短い時間ではありますが走行機会を得ることができました。その結果を加味したタイヤを持ち込んではいますが、時期を比べると気温も路面温度もだいぶ下がっており、そのあたりがどう出るかが気になるところです。ピックアップに関しての対策をしてきたのでその確認ができればと思っていますが、残念ながら明日の天気予報を見るとフリープラクティスでその確認ができそうになく、今大会もいきなり決勝本番という形になりそうです。
今年は例年と違いサクセスウェイトを搭載した状態でもてぎ大会を戦うことになりますが、その点では我々が優位になる部分も大きく、良い結果が得られることを祈っています。GT300 クラスに関しては比較的 FIA GT3 車両がいい結果を出しているサーキットですが、今回はそれに限らず新しい取り組みのタイヤが用意できています。ドライで走ることができれば好結果が得られると期待しています。
Text:アウトビルトジャパンPhoto:横浜ゴム
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