TTサーキット・アッセンでMotoGP第8戦オランダGPが行なわれた。29日はMotoGPクラスのスプリントレースが実施され、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポール・トゥ・ウィンを果たした。
変わりやすい”ダッチウェザー”で知られているアッセンでのレースだが、今週末は金曜、土曜を通じて良好な天候が続き、スプリントレースも問題なくドライコンディションで行なわれた。
■Moto2オランダ予選|小椋藍、2番手フロントロウを獲得。ポールポジションはアルデゲル
予選では、この週末絶好調のバニャイヤがポールポジションを獲得。2番手にホルヘ・マルティン(プラマック)、3番手にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が並んだ。なおマルク・マルケス(グレシーニ)は7番グリッドからのスタートだった。
全13周で争われるスプリントレースは、ポールシッターのバニャイヤが順当に首位でターン1を通過。アクシデントもなく、上位グリッドのライダーが連なっていった。またマルク・マルケスはスタートでポジションを上げて、5番手を確保した。
1周目を終えた時点のオーダーは、バニャイヤ、マルティン、アレックス・マルケス、ビニャーレス、マルク・マルケスがトップ5。ただ、マルク・マルケスは2周目のターン2で縁石に乗り上げたところで転倒し、早くも戦線を離脱してしまった。
レースは先頭のバニャイヤとマルティンが逃げていく展開になり、3番手ビニャーレスは2周目終わりには1秒ほどの差をつけられてしまい、集団が分断されつつあった。さらにバニャイヤのペースはマルティンよりもコンマ数秒良く、ふたりの間も少しずつ広がっていった。
レースを6周消化したタイミングでは、バニャイヤ、マルティン、ビニャーレスのトップ3がそれぞれ0.7秒ほどのギャップ。トップを行くバニャイヤはペース良く走り続け、マルティンは置いていかれるばかり。7周目にギャップが1秒以上に広がると、バニャイヤはその差を維持。終盤にかけてはさらに少しずつ差が広がっていった。
そして最終ラップ、バニャイヤは2秒以上の差をつけて余裕のトップチェカー。スプリントレースをポール・トゥ・ウィンで制した。今回は太刀打ちできなかったマルティンが2位。3位はビニャーレスだった。
なお4位集団を争っていたアレックス・マルケスはトラックリミット違反によるロングラップペナルティが科された。最終ラップに消化できなかったため、レース後の3秒タイム加算によって彼は8位へ降着している。
また最終ラップではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が転倒。グラベルを転がったあと、うずくまったまま動かず、体を痛めてしまった様子を見せていたため、負傷が心配される状況だ。
日本メーカー勢では、ヤマハのファビオ・クアルタラロが7位で最上位。今回は新型エンジンを投入しており、少しずつ改善の傾向を見せている。一方でホンダはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が14位で陣営トップ。中上貴晶(LCRホンダ)も18位と苦しい結果となった。
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