レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1サンパウロGPのスプリントではレッドブルが最速のクルマを持っていたと語った。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、4番グリッドから24周のスプリントをスタート。前を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)とともに、トップ2のマクラーレン勢に接近していった。
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トップ4台が先頭集団を形成したが、終盤にルクレールがペースダウンすると、フェルスタッペンは18周目にルクレールをオーバーテイク。3番手に浮上した。最終盤は他車のマシンストップでバーチャル・セーフティカー(VSC)が出された影響もありマクラーレン勢は攻略できなかったものの、ペース面でマクラーレンを上回る速さで3番手でチェッカーを受けた。
しかしレース後、VSC中の最低タイムより0.63秒速く走ったとして、フェルスタッペンは5秒のタイム加算ペナルティを受けた。この結果、フェルスタッペンより4秒後ろでチェッカーを受けたルクレールが3位に繰り上がった。
マルコはServusTVのインタビュースプリントについての総括を求められ、レッドブルが最速だったと語った。
「明るい面を見なければならないと思う。久しぶりに我々がコース上で最速のクルマだった」
「状況としてはスタートが良くなかったし、ターン1でのブレーキングがわずかに遅れて、ルクレールの後ろで長く走りすぎてしまった」
「それでもタイヤの摩耗という点では最後まで最速で、チェコ(セルジオ・ペレス)がファステストラップでそれを証明してくれた。それは素晴らしいことだ」
「5秒のペナルティについては、まあ現時点で形式的には正しいものだ。コンマ数秒の差だったけどね。1ポイント多いか少ないかは問題じゃない」
マルコの言う通り、13番グリッドからスタートし、8位でフィニッシュしたペレスはファイナルラップの24周目に1分11秒678をマークしていた。
こうしたパフォーマンスは、雨も想定したダウンフォース多めのセットアップがハマった結果であるようだが、マルコは日曜午前に順延された予選も含め、レッドブルがウエットコンディションで同様のパフォーマンスが発揮できるかは分からないと語った。
「我々はダウンフォースを増やすセッティングをしたんだが、ストレートでのスピードが足りなかったから、マックスがオーバーテイクをいかに難しく感じていたかがわかった。でも明日が雨になるという天気予報を考慮してのことだった」
「その観点から言えば、正しいことをした。だがどちらにせよ、そういうコンディションではすべてが”幻影”なんだ」
「現時点で、クルマの競争力は予測不可能だ。雨の中で我々の速さが再現できるとは限らない」
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