アルピーヌのエステバン・オコンは、チームのリザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリの才能を賞賛。彼がF1デビューするのは時間の問題だと語った。
ピアストリは、FIA F3選手権に挑戦した初年度の2020年にタイトルを獲得。今季はFIA F2を戦っているが、2ラウンドを残してランキングをリードしている。
■ピアストリ、2022年のF1デビュー「実現難しいと分かっていた」アルピーヌとの関係継続を喜ぶ
アルピーヌ・アカデミーの一員であるピアストリだが、すでにアルピーヌのシートはフェルナンド・アロンソとオコンで埋まっている状態だ。それでも、ピアストリは唯一決まっていなかったアルファロメオのシートを獲得し、F1デビューするのではないかと噂されていた。
結局、そのシートを獲得したのは、ピアストリと同じくアルピーヌ・アカデミーの育成ドライバーであり、ピアストリとF2のタイトルを争ってランキング2番手につけている周冠宇だった。
シート獲得の可能性を逃したピアストリは、アルピーヌのリザーブドライバーに就任。2022年はその役割に専念することになった。
オコンは、道のりが険しかった自身のキャリアと重ねつつ、ピアストリがF1のグリッドに並ぶのは時間の問題だと考えている。
メルセデスの育成ドライバーであるオコンは、2015年にGP3(現F3)のランキング2位となったが、翌年はGP2にステップアップするのではなく、メルセデスからDTMに参戦することに。同時に、リザーブドライバーとして、ルノーに”貸し出される”形となった。
だが、マノーF1チームのシートに空きが出たことで、オコンは2016年半ばにF1デビューを果たした。その後、フォースインディアに移籍したオコンだったが、チームの運営体制変更に伴い、シートを喪失。2019年はメルセデスのリザーブ兼テストドライバーとして、”浪人”を経験したのだ。
2020年にルノーからF1に復帰し、今年6月にはアルピーヌとの3年契約を締結したオコンは、次のように語った。
「僕も何年か傍観していたけど、オスカーが僕たちのグリッドに加わるのは時間の問題だと思う」
「彼には才能があり、これまでほとんど全てのタイトルを獲得してきたし、もちろんまだF2のタイトルも狙える」
オコンは、リザーブドライバーとしてF1に関わることは、将来のシート獲得に向けて有益だと考えている。
「もちろん、僕たちドライバーにとって待つことは決して素晴らしいことではない。でも彼が全ての状況を見守ることは最善だと思う」
そうオコンは説明した。
「僕の場合は、できるだけ多くの情報を集めようとしていた。そうすれば、シートに座った時に、あらゆることがどんな風に機能しているのか、内側から理解できるんだ」
一方で、オコンは周のことについても知っており、彼がアルファロメオで速さを発揮するのにそれほど時間はかからないと考えている。
「彼がF1で活躍するのを見るのは素晴らしいことだ。今年、彼と一緒にかなり仕事をしてきた。オーストリアでは、彼とFP1をシェアしたりもしたしね」
「彼はF1に乗り、かなり早く成長していたから、スピードアップするのに時間はかからないと思う。彼の成功を願っているよ」
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