■アルファード顔の小型EV「未奥 BOMA」、正式に発表
「アルファード顔の小型車」として話題になった「未奥 BOMA」が正式にお披露目となりました。
フロントフェイスは完全にトヨタ「アルファード」と言えるデザインですが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
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ひと昔前までは自動車に限らず、家電やガジェットなど、多くの工業分野において中国は「パクリ大国」と呼ばれてきました。
ですが、現在の中国ではほとんど「コピー車」を見ることはなく、中堅以上の自動車メーカーでは実績のある欧米メーカーの著名デザイナーを引き抜き、特色ある独自デザインを展開しています。
ただ、そのような状況下でも弱小メーカーの間では依然として「見た目が怪しいクルマ」を展開する傾向にあります。
「売れる・売れない」は別として、「とりあえず」という気持ちでリリースされるこのような低クオリティなクルマは、中国の自動車業界が末端に抱える、恥ずべき問題でもあります。
話題の小型EV「未奥 BOMA」はひと目見ればトヨタの大人気ミニバン「アルファード」と同じ顔であるとすぐにわかりますが、その車体はアルファードよりもはるかに小型です。
未奥 BOMAが初めて公になったのは、2022年11月のこと。
中国では、自動車を製造・販売する前に日本でいう経済産業省や総務省の業務を扱う機関「中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)」に届け出る必要があります。
その届出情報は工信部のウェブサイトで毎月公表されており、この小型EVも最初はこのウェブサイト経由でその存在が確認されました。
この小型EVの存在が明らかとなった当初、製造するメーカーは中国のオフロード車メーカー「中興汽車(ZXオート)」が手掛けると報道され、届出情報やそれに添付された写真を見てもその通りでした。
1949年に誕生した中国人民解放軍の自動車修理工場に端を発するこのメーカーは、2000年代当時の中国メーカーとしては珍しかった海外展開に積極的でした。
ピックアップトラックなどのオフロード車を中心に手がけ、2010年代のリビア内戦では同社の車種が「テクニカル(荷台に対空機銃などを乗せた簡易的な戦闘車両)」として両陣営で活躍。
現在は進化の道を歩み続けた競合他社にシェアを奪われ、市場での影響力は低下、ラインナップは3車種のピックアップトラックのみで構成される弱小メーカーになっています。
そんな事前情報があったなかで、正式に発表された「BOMA」は「未奥汽車(VIAUTO)」からリリースされる小型EVであると判明しました。
その見た目は、グリルからフォグランプのハウジング、ヘッドライトの造形は言うまでもなく「アルファード」のコピーですが、それ以外にもコピー要素は存在します。
BOMAのサイズは全長3517mm×全幅1495mm×全高1660mmとなり、これは日産が販売する軽自動車「デイズ」と同等です。
それどころか、リアクオーターやフロントフェンダーの造形、プレスラインまでもがデイズとほぼ一緒といえるデザインとなっています。
スペックは30kWの電動モーターを搭載し、バッテリー容量は11.9kWhと18.5kWhの2種類となり航続距離はそれぞれ130kmと200kmです。
価格は3万元(邦貨換算:約57万9800円)から5万元(約96万6600円)の間で販売されるといい、未奥汽車によると中国ではまだ発売されていないにも関わらず、すでに1万台に迫る予約件数を達成したとアピールしています。
※ ※ ※
一方で、届出情報や車体後部のエンブレムで確認できる「中興汽車」がどのように関わるかは不明です。
あくまでも予想にすぎませんが、実際の製造は「中興汽車」が行い、OEMとして鴻日傘下の「未奥」に供給されているという事情かもしれません。
■ミニアルファードことBOMAを展開する「未奥汽車」とは
未奥汽車は、「鴻日汽車」が新たに立ち上げた純電動ブランドです。
このブランドにおける最初のモデルが「BOMA」となり、これに続いて2023年下半期には「3ドア・4座」の小型EVをリリース予定としています。
また、2024年には「スケートボード型プラットフォーム」と新たな電動ユニットを採用する6座モデルだけでなく、2025年までに3つの新プラットフォームの投入、そして全部で6車種によって構成されるラインナップを用意するというビジョンを打ち出しています。
ちなみに、鴻日汽車はダイハツの軽自動車「キャスト」を完全にコピーした「U8」をリリースしたことで、悪い意味で以前より有名でした。
中国国内の消費者がコピー品を恥ずかしく感じ、市場からもコピー車が淘汰されつつあるこの時代において、「逆に潔い」とも言える「丸パクリ車」をリリースし、話題となったのです。
鴻日汽車の手掛ける車種は一見、ちゃんとしているように見えます。
ですが、中国でこれらは「老年代歩車(シニアカー)」として区分され、ナンバープレートが交付されないものの、公道を低速で走行することが可能な車両となります。
また、「老年」とついていますが、乗る人は高齢者に限りません。
有象無象の弱小メーカーが手がける「老年代歩車」たちのデザインは奇妙なものが多く、独特の「毒々しい」デザインや、有名車種をそのままシュリンクさせたようなものまで存在しており、まさに「魑魅魍魎」(ちみもうりょう)な市場を形成しています。
※ ※ ※
中国ではすでに多くの小型EVが存在し、その市場は熾烈な競争を見せる激戦区となっています。
大手メーカーが一定のクオリティを低価格で提供する状況が当たり前となっている中、消費者はBOMAのような選択肢を選ぶ理由を見出せないかもしれません。
また、このBOMAがパクリであるという点も大きなマイナスとなります。先述の通り、中国の消費者層の間では「パクリは恥ずかしい」という認識が形成されており、今更このような丸パクリ車が選ばれる可能性は少ないと言えます。
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