3列目席を取り払ったフリードやシエンタが大ヒット!
ミニバンとは、多人数乗用車と呼ばれるように、セダンなどの2列シート、最大5名乗車のクルマでは乗車できない乗員を乗せることができるのが、大きなメリットだ。海外ではサッカーマムなどと言われる、団体スポーツをしている子供を乗せるのに便利なクルマとしても重宝されている。
この後席は狭すぎる! 一見ファミリー向けなのに家族で使うには厳しいクルマ6選
が、トヨタ・アルファード&ヴェルファイアのような大型ミニバンならともかく、これまで、国産ミニバンには、コンパクトなボディサイズの、「ほとんど座れない」3列目席を持ったクルマ、そして中型SUVでも狭すぎる3列目席を持つクルマがあった。
具体例では、3列目席の膝まわり空間が2列目席スライド位置を最後端にすると0mm、いや、膝が2列目席のシートバックに食い込むようなコンパクトミニバンもあったし、それは中型SUVの3列目席もしかり。そうしたクルマは、実際、3列目席は格納したままで、ラゲッジスペースを拡大して使っていたユーザーがほとんどだったのである。
自動車メーカーは、「ほとんど座れない」評判を解消すべく、いまではフリードやシエンタといった、5ナンバーサイズ、全長4mちょっとのコンパクトミニバンでも、2列目席スライドを前出しすることで、大人でもそれほど窮屈な思いをせず、乗車できるパッケージングを実現しているのだが、じつは、フリードもシエンタも、シリーズ途中で、3列目席を取り払ったフリード+、シエンタFUNBASEを追加設定していて、それがヒット。5ナンバーサイズの大容量ワゴンという、それまでになかったジャンル、需要を開拓している。2019年の8月、9月に、シエンタが乗用車販売台数1位の座につけたのも、FUNBASEあってのことだと推測できる。
とはいえ、ミニバン=多人数乗用車でありながら、2列目席に対してかなり居住スペース、シートの仕様、着座感で劣る、狭い3列目席を設定してきたのはなぜか?
いつか使うかも……と3列シートを選んだ人が多数
その理由は、かつての一大ミニバンブーム時代にさかのぼる。ミニバンで一世を風靡したホンダ車で言えば、オデッセイやステップワゴン、そしてストリーム、モビリオなどが全盛だったころの話だ。とにかくこのころは、3列目席があればクルマが売れた時代。ミニバン神話、というやつだ。
もっとも、当時を振り返れば、モビリオの3列目席は大人が座るに座れないシート、空間だった。あくまで、緊急席という位置づけだ。その後、登場した、ストリームの事実上の後継者と目されるジェイドの3列目席もしかり。2列目席をV字スライドのキャプテンシート限定とし、最大6名乗車で3列目席が使いにくかったことから、販売は低迷。アコードワゴンの後継にもなりうる、2列シートのワゴンタイプとなるRSを追加して、なんとか、延命しているぐらいなのだ。
それでも自動車メーカーが「ほとんど座れない」3列目席にこだわったのは、当時の我々ユーザーにも責任の一端がある。そう、ミニバンという響きだけでユーザーの購買意欲がわいたからである。つまり、3列目席はないよりもあったほうがいい、いつか使うかもしれない……そんな理由で、多くの人たちがこぞって3列シートのミニバンを求めたからだ。
個人的に、ミニバンを延べ12年所有していた経験があるのだが、当時、4人家族+犬のファミリーのわが家の場合、3列目席に誰かを乗せたのは、12年間で10回に満たなかった。むしろわが家では1-2列目席と分離させた”愛犬専用席”として重宝していたのである。
ゆえに、大人が快適に座れない、狭い3列目席に意味がないとは決して思っていない。友達6人が家に遊びに来て、急遽、駅まで送る、野球やサッカーをやっている子供がいて、輪番でみんなを送り届けるような場面では、短距離限定ではあるものの、狭い3列目席も大いに役に立つことは間違いない。最大5名乗車のクルマでは、用を足さないシーンである。
意外にも、3列目席に大人がしっかり座れるシエンタの例では、同グレードで3列シートのシエンタと、2列シートの大容量ワゴンとなるFUNBASEの価格を比較した場合、2列シートのほうが、3列目席がない分、4万円ほど安くなる。が、3列目席を使う予定がないにもかかわらず、4万円高で3列目席が付いてくるならお得だ、などと考えるのはよくない。
アウトドアやキャンプを楽しむようなユーザーで、ラゲッジスペースを優先する使い方なら、迷うことなく2列シートのFUNBASEを選ぶべきである。3列目席を格納したラゲッジスペースと、最初から2列シートでラゲッジをしっかり作りこんであるラゲッジスペースとでは、使いやすさが違うからである。
話を戻すと、いま発売されているコンパクトミニバンなら、「ほとんど座れない」3列目席を持つクルマはない。シエンタを例に挙げると、身長172cmの筆者でも、3列目席のひざまわり空間には、最低でも40mmは確保されているし(膝をかかえるような体育座り姿勢は避けられないが)、乗降性もよく考えられている。
また、大型3列シートSUVのCX-8なら、2列目席最後端位置でも膝まわり空間に50mm。2列目席の膝まわり空間が最大250mmのところ、180mmの位置までシートを前にスライドさせれば、3列目席膝まわり空間は120mmまで拡大し、大人でもしっかりと座ることができる。
ただ、最初から3列シート仕様として設計されているCX-8は別にして、基本が2列シートのSUVに無理やり3列目席をつけた中型SUVだとそうはいかず、あくまで緊急席、補助席という設定だから(筆者の膝まわり空間で0mm~)、購入時には用途を含め、確認が必要だ(3列シート仕様の展示車、試乗車があればいいのだが、レアな仕様なので、たぶん、ない)。
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みんなのコメント
トヨタへ忖度みえみえ。
「ドアの枚数とシートの数と旦那の給料は多い方が良い」
と騒ぐ結果がこれだ!