■「最後のGT-R」 “まだ”新車で買うことはできるのか
日産は2024年3月14日、新型「GT-R」(R35型・2025年モデル)を発表しました。
この2025年モデルをもってR35型は生産終了となることから、スポーツカーファンを中心に大いに注目されていますが、販売は抽選となっています。購入することはできるのでしょうか。
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GT-Rシリーズは日産のスポーツセダン「スカイライン」をベースにレースに勝つことを目的とした超高性能モデルとして、1969年の3代目(通称ハコスカ)に初設定された「スカイライン 2000GT-R」が起源です。
歴代では2回、系譜が途絶えた経緯を持つものの、いずれの世代においても国産スポーツカーの代名詞として、国内外に多くのファンを持つモデルとなっています。
このうち、いわゆる“第3世代”と呼ばれるR35型は、“第2世代”からおよそ5年のブランクを経た2007年12月に登場しました。
通算6代目のR35型は、従来から続いてきた“スカイラインの超高性能モデル”という立ち位置からは独立し、新たに「スーパーカー」としての側面を持つモデルとして誕生。
エンジンは匠の手によって組み上げられる3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」型を搭載し、登場当初のモデルで最高出力480馬力・最大トルク60.0kgf.mを発揮します。
これに進化した四輪駆動システムや6速デュアルクラッチトランスミッション、独立型トランスアクスルなどを採用し、走行性能を大幅に向上させています。
以来、17年にわたりラインナップされ続け、度重なる商品改良やマイナーチェンジを実施し、デザインの一新に加えパフォーマンスの向上も図られるなど、常に最先端の走りが追求されてきました。
今回発表された2025年モデルは、上級タイプ「Premium edition」に、青を基調とした専用特別内装色である「ブルーヘブン」を新たに設定。
また、「Premium edition T-spec」と「Track edition engineered by NISMO T-spec」のエンジン内部部品であるピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに、今まで「GT-R NISMO Special edition」のみに採用していた高精度重量バランス部品を採用。レスポンスの精度を高め、性能を磨き上げたといいます。
なおこの2モデルには、赤文字で“匠”の名が刻まれたアルミ製ネームプレートと、ゴールドのモデルナンバープレートを、新たにエンジンルーム内に採用しています。
日産広報部によると、R35型は部品供給の見通しが立たないことから、2025年8月に生産終了を予定しているとしており、この2025年モデルはR35の最終モデルとなりました。
価格(消費税込)は1444万3000円から3061万3000円に設定されています。
■「特別なR35」 もう買うことはできない?
そんなGT-R 2025年モデルですが、発表当初から販売台数に限りがあることが明言されており、SNSなどではスポーツカーファンから「すぐに買えなくなるのでは」「限定だし即完売しそう」「抽選に当たらないと乗れない」といった声が寄せられていました。
では現在、GT-R 2025年モデルを購入することはできるのでしょうか。東京都内の日産ディーラーA店の販売店スタッフは以下のように説明します。
「NISMOモデルも合わせて全国で1500台のみの抽選販売で、抽選は3月末で受付を終了しました。
販売店によって販売できる台数の割り当てにバラツキがあるのですが、最後のモデルということもあり、これまで以上に抽選を申し込む方が多い印象です」
また、同じ東京都内の日産ディーラーB店の販売店スタッフは、以下のように話します。
「2025年モデルは抽選販売で、(抽選申し込みは)すでに終了しております。現在、当選した方から順次購入に向けた手続きを開始しており、6月から納車の予定です」
日産に限らず、スポーツカーの生産終了間近のモデルは高い付加価値を持つことが多く、2025年モデルも最後のR35型であることから、駆け込み需要で手に入れたいと考えるユーザーが多かったようです。
こうしたことから高い倍率での販売となったようで、無事に購入権利を勝ち取ったユーザーは購入モデルの決定を経たあと、6月からの納車が開始されると見られます。
なお、各地域の販売会社の公式サイトでは抽選申し込みの案内が行われていますが、2024年4月下旬現在すでに終了となっており、新たに新車購入はできないようです。
※ ※ ※
R35型の終了により、またしてもGT-Rの系譜は途絶えることになります。その一方で、2025年モデルの公式サイトでは、次期モデルを示唆する以下のような文言を掲載。
「『集大成』である最新の型が走り出した瞬間、新たな深化の萌芽に気づく。
やるしかない。愛し続けてくれる方々のために。魂が駆動を始める。
GT-Rの深化は決して終わらない。」
さらに日産広報部は次期GT-Rについて、以下のように話しています。
「次期型については、日産を代表するモデルでもあるので開発の検討はしています。
今後はGT-Rに求められるパフォーマンスと世の中に求められる環境性能の両立が出来るように研究開発を行っていきます」
日本を代表する“日の丸スポーツカー”として、まだ見ぬ「R36 GT-R」の姿にも、大いに期待したいところです。
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みんなのコメント
もう実物は買えないのでカタログ買いました。
カタログマニア嫌いの人、堪忍して…