■三菱「ラリーアート」ブランドが11年ぶりに復活へ
三菱は、2021年5月11日に2020年度決算説明会を実施しました。
そのなかで、同社のモータースポーツ部門といえる「ラリーアート」の復活を「三菱らしさの具現化」として明らかにしました。
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ラリーアートは、三菱の子会社として展開されており、WRCやパリ・ダカールラリーなどの参戦などをおこなっていました。
その結果、1980年代から1990年代には「ラリーの三菱」「4WDの三菱」といったブランドイメージが定着したことで、同社のクロカンSUV「パジェロ」の販売に大きく貢献しました。
しかし、2005年に三菱は、WRCやパリ・ダカールラリーからの撤退を表明。その後も、ラリーアート自体は継続していたものの、2010年3月末にモータースポーツ関連の主要業務の終了を発表したことで、ファンからは「ラリーアートブランドの終焉」といわれていました。
その後も、2018年11月には日本、2019年3月にはグローバルのホームページが閉鎖されています。
そうしたなかで、前述の通り「三菱らしさの具現化」として「ラリーアートブランドの復活」が明らかになったのです。
三菱の代表執行役社長兼最高経営責任者の加藤隆雄氏は、次のように述べています。
「三菱らしさを体感したいお客さまに向けて、モデルラインナップに純正アクセサリーの設定や、モータースポーツへの関与も検討しています」
※ ※ ※
近年、トヨタはGRブランドを設立してモータースポーツに積極的に参戦。日産もフォーミュラEなどさまざまなカテゴリーに参戦しています。
一方で、ホンダは2021年シーズンを持ってF1グランプリへの参戦撤退を明らかにするなど、自動車メーカーによってモータースポーツ戦略が異なっています。
そうしたなかで、ラリーアートブランドの復活を明言した三菱が今後、どのような動きを見せていくのか、目が離せません。
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