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【最新モデル試乗】大人が似合うホットハッチ、VWポロGTIのオールマイティ性能

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【最新モデル試乗】大人が似合うホットハッチ、VWポロGTIのオールマイティ性能

復活版GTIは207psの2リッターターボ搭載

 ポロのラインアップにGTIが復活した。
 ポロに初代GTIが誕生したのは2000年5月。初代は全長が4mを大きく割り込み、全幅は1.7mを下回る文句なしの「5ナンバーサイズ」。車両重量は1.2トンそこそこだったから、まさしく「軽量・コンパクト」なスポーツハッチといえた。

進化版VWポロのGTIモデルが待望の日本デビュー

 兄貴分が積むちょっと大きめのエンジンを移植する、というのを常套手段にしていた当時のGTIの流儀に従い、初代GTIが搭載したエンジンは、最高出力が125㎰にすぎない自然吸気の1.6リッターエンジン。それと比べるとまさに「隔世の感」なのが、22年余りの時を経てラインアップに加えられた、最新のポロGTIである。

 ボディサイズは、全長×全幅×全高4085×1750×1430mm。現在の感覚でいえばコンパクトな部類に入るが、堂々の3ナンバー規格になる。エンジンは2リッターの直噴ターボを積む。
 ちなみにポロGTIは、その2代目(2005年)から心臓部にターボチャージャーをプラスしたユニットを搭載。「ゴルフGTIの弟分」というキャラクターを明確にしていた。

 2リッターに排気量が拡大された最新モデルの最高出力は、今回のマイナーチェンジで207psにアップ。最大トルクは従来型同値だが、それでもターボチャージングを得て320Nmを発揮する。もはや初代の2倍以上という強大さである。

加速鮮烈。足は適度に硬いチューニング

 加速力は圧巻だ。4気筒ユニットらしく乾いたサウンドとともにスピードを一気に高める。圧倒的な加速力が得られるのはターボブーストがフルに立ち上がったゾーンに限られるものの、その領域に至らなくても動力性能は十分。

 大きく重くなったとはいえ、それでも車両重量は1.3トンそこそこ。同じ2リッターの心臓を積むゴルフGTI比で130kg以上も軽量であることがプラスをもたらしている。ちなみに、車載メーターでチェックすると、アクセルワーク次第で、思った以上に燃費が大きく変化していた。この点は、高いブースト圧によって高出力を叩き出している心臓の持ち主ならではという印象だ。

 専用にチューニングされた足回りは適度な硬さを示す。一時期はゴルフGTIを凌ぐハードなセッティングだったが、テスト車が大径18インチタイヤとセットで用意されるアクティブダンパーを装着していた関係もあってか、サスストローク感こそ限定的であるもののそこまでの硬さは感じなかった。同じハッチバックでも、もはやこのカテゴリーで最大級ともいえるゴルフの「大きなボディは必要ない」というユーザーにとって、ポロGTIは最適な選択肢である。

 スポーティでおしゃれな「GTIならでは」といえる内外装のセンスをまとっている点はもちろん、高い動力性能とステアリング操作に対しての高い応答性を示すハンドリングは一級品。室内やラゲッジスペースもよく考えられており、大人4名でロングクルーズに出かけても不満はない。ピリッと辛い走りの実力を秘めたポロGTIには、独自のファンが集まりそうだ。

VWポロGTI 主要諸元

グレード=GTI
価格=7DCT 411万3000円
全長×全幅×全高=4085×1750×1430mm
ホイールベース=2550mm
トレッド=1500×1485mm
車重=1310kg
エンジン=1984cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=152kW(207ps)/4600~6000rpm
最大トルク=320Nm(32.6kgm)/1500~4500rpm
WLTCモード燃費=15.7km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路:11.3/15.8/18.6 km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トレーリングアーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=215/45R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.1m

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