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30年落ちなのに「新車」より「中古」が高い! スーパーカーでもないのに「驚き価格」の国産車4選

掲載 更新 11
30年落ちなのに「新車」より「中古」が高い! スーパーカーでもないのに「驚き価格」の国産車4選

そんなに価格が高い!? と驚かされる国産旧車

 最近、80年代前後のクルマたちの価格が上昇している。つい最近まで80年代車は新しくもないが旧車でもないという括りだった気もするが、気づけば時代は令和となり、もはや90年代のクルマですら30年近く前のクルマとなっているため、致し方ないところもあるかもしれない。

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 例えばタイトルにも記したスカイラインジャパン(5代目スカイライン)は、先代のケンメリと鉄仮面の愛称でも知られたR30型の間に挟まれてやや不人気のイメージがあったが、気づけば300~400万円台のプライスタグも珍しくないといった状況になっている。

 当時の貨幣価値とは異なるとはいえ、新車時に最も高いグレードでも190万円弱だったジャパンなので、新車時よりも高値になったということは間違いない。そこで今回は新車よりも高値になった80年代車をチェックしてみたい。

1)トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)

 80年代の国産車でプレミア価格といえば、真っ先に脳裏に浮かぶのがAE86だろう。もともと大衆車のカローラ/スプリンターの中のスポーツグレードという位置づけであったのだが、E90系からは全車前輪駆動となってしまったことで、最後の後輪駆動となったAE86は根強い人気を誇っていた。

 そこに火を付けたのが、1995年から連載がスタートした漫画「頭文字D」だ。主人公の藤原拓海がAE86スプリンタートレノとともに成長していくストーリーは、AE86人気を一気に押し上げたのである。

 その結果、現在でもAE86の人気は高く、フルノーマルの状態の良いものや、レストア済の個体では400万円を超える価格も珍しくない。なお、当時の価格は最も高かったトレノ3ドアGT-APEXで156.3万円だった。

2)ホンダ CR-X(EF)

 ホンダのコンパクトカーであるシビックをべースに、より軽量コンパクトなボディとショートホイールベース化を実現し、FFスポーツという道を切り開いたCR-X。初代はバラードスポーツという冠からも分かるように、シビックの兄弟車であるバラードの派生車種という扱いだったが、2代目からは単に「CR-X」となった(サイバースポーツという愛称はあったが)。

 1987年9月にデビューしたCR-Xは、89年9月にマイナーチェンジを実施し、インテグラに搭載されていた1.6リッターVTECエンジンを搭載したSiRグレードを追加。ハイパワーエンジンと軽量ボディの組み合わせは、一般のユーザーはもちろんモータースポーツ界にも影響を与え、ジムカーナでは一時期CR-Xのワンメイク状態になるほどだったのだ。

 そんなキャラクターのCR-Xだけに酷使される個体も少なくなく、気づけば状態のよいものはほとんど市場になくなってしまい、現在では状態の良いものは200万円オーバーとなっている。なお、SiRグレードの当時の新車価格は154.7万円だった。

3)トヨタ スターレット(KP61)

 現在ではパッソやヤリス(旧ヴィッツ)が担うトヨタのコンパクトカーラインナップだが、90年代後半までその座を担っていたのがスターレットだ。スターレットも時代の流れによってモデル途中から前輪駆動へと変貌を遂げていったが、2代目モデルまではFRレイアウトとなっていた。

 その素性の良さから、ファミリーカーやお買い物グルマとしてだけでなく、モータースポーツのベース車としても重宝され、マイナーツーリング仕様のワンメイクレースも行われていたことでレース用のパーツも豊富に存在していたのである。

 そのため、今でもコアなユーザーに愛され続けている2代目スターレットではあるが、40年近く前の車両ということもあり、店頭に並ぶような状態の良いものは150~200万円弱という価格帯が中心となっていた。参考までに2代目スターレット最終型の価格帯は69.3万円~107.1万円であった。

4)スズキ ジムニー(SJ30)

 未だに長い納車待ちがあると言われている現行型ジムニー。それにつられてか、先代型の最終に近いモデルの価格帯も上がっているようだが、それよりも値段が上がっているのが、第2世代ジムニーの初期型だ。

 SJ30と呼ばれるこのモデルは、1981年デビューにも関わらず2ストロークエンジンを搭載していた。排気量こそ当時の基準の550ccではあったが、古い2サイクルを搭載したのには理由があった。

 それは、2サイクルエンジン特有の低速での粘りのあるトルクだったのである。オフロードを走行する際には低回転時のトルクが必要不可欠ということで、あえて当時のスズキは2サイクルエンジンを搭載したというわけだ。

 しかし、時代の流れから2サイクルエンジンを搭載したジムニーは87年で終了し、気づけば高値で取引されるようになっている。現在ではカスタマイズの度合いにもよるが、100万円弱~150万円ほどが多くなっており、新車時の100万円以下という価格を大きく上回っているのである。

文:Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』
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みんなのコメント

11件
  • 外見はいいんだけど、内装のヤレや、
    きしみ音なんかがけっこうきついです
    サビにも悩まされます

    そういうこともひっくるめていいっていうなら大丈夫
  • 最近SNSで90年代終わり当たりの車体が高いと言う話を散見するのでこういう記事になったんだと思いますが、ちょっと購入目的と車体の実情とがバランスとれていないなと言う印象を受けます。

    特に記事中にジャパンターボの話が出てきますが、おおよそ40年経った車体の現存数と、ノーマルである車両の現存数、ひいては走れる状態の車体の残存数を考えると価格が上がるのが普通です。

    つまり、すでに90年前後の車体に関してはその域に到達したと言うことなので、スポーツ走行に使える車体は減少傾向と言うことになります。
    スポーツ走行を引き合いに出したのは、高いと評価する方のほとんどがドリフト目的なのが多いためです。

    既にプレミアム価格がついたと言うことは、所持側は保存のフェーズに移行してると考えても良いのではないでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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