Mercedes-EQ EQA 250
メルセデスEQ EQA 250
三輪車と侮るなかれ! モーガン 3ホイーラーで味わう唯一無二の硬派な魅力【Playback GENROQ 2020】
誠実な未来
メルセデス・ベンツが強力に推し進めるEVサブブランドのメルセデスEQ。あらゆる自動車メーカーが今後10年での急激な電動化を宣言しているが、メルセデスの嚆矢となるエントリーモデル、EQAを市街地で試した。
「EVだという以前に、SUVとしての機能性を持つモデルであることを報告したい」
EQA250に試乗した。このニューモデルにはメルセデスAMGのように、メルセデスEQというブランド名がつく。耳慣れないEQとは、今後メルセデス・ベンツが自動車の電動化を進めていくためのサブブランドで、車名の最後のAの文字からも想像できるように、このEQAはそのシリーズでは最小のモデル。これまでのエンジン搭載車としては、ネーミングのとおりAクラスに相当するサイズとなる。
全長×全幅×全高で4465×1835×1625mm、ホイールベースは2730mmというサイズは、日本ではジャストサイズともいえるもの。ひと足先に日本に導入されたGLCと比較しても、第一印象からその使い勝手の良さが想像できる。
実際キャビンには大人5人が一応の余裕を持って座れるスペースが用意されているし、その後方には通常時でも340リットル分の容量を持つラゲッジルームが備わる。さらにリヤシートは40対20対40の分割可倒式となり、フロア下にはコンパクトながら小物入れも装備。EQファミリーがEVであるかどうかの以前に、このニューモデルが、SUVとしての機能性をきちんと持つモデルであることは報告しなければならない。
「アクセルペダルの踏み方によっては強烈な加速感とともに車速を高めていく」
EQAの駆動方式はFWD。フロントアクスルを駆動するエレクトリックモーターは、最高出力190ps、最大トルク370Nmを発揮する。ドライブセレクターの操作方法などは、現在のメルセデス・ベンツ各モデルにも見られるもので、Dレンジを選択してアクセルペダルを踏み込むと、EQAは想像していたよりも滑らかに、そしてアクセルペダルの踏み方によっては強烈な加速感とともに車速を高めていく。
静粛性も非常に高い。これまでのEVならばインバーターなどからのノイズが比較的大きなボリュームでキャビンに伝わってきたものだが、このEQAの快適さは次元が違う。これなら都会のストリートを長時間走っても、疲れは少ないはずだ。
回生ブレーキは、その制動の強さをステアリングホイール裏に備えるパドルで調整する仕組み。制動が最も強い「D−−」から、「D−」、標準セッティングとなる「D」、そして制動が最も弱くなる「D+」まで、4段階で調節できるが、「D−−」はワンペダルで操作しやすい反面、一般路上では「D」、もしくは「D+」を使うのが安全上も推奨できる。また自動的に制御力を調整する「Dオート」モードも用意されているので、うまく活用したいところだ。
「EV化されたことでAクラスは1段も2段も上級のモデルへ進化したという印象だ」
前後輪間のフロア下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は、66.5kWh。WLTCモードでの満充電からの走行可能距離は422kmと発表されている。充電は6kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流高速充電に対応。オーナーのライフスタイルとしては、自宅で朝まで充電し、その電気で往復をカバーするというものになると思うが、途中で充電の必要が生じるドライブは、ややそれにストレスがかかるというのが実際のところか。
その走りはホイールベース間のフロア下に重量のあるバッテリーをマウントした低重心の設計だけに、やはりコーナリングなどでは特別な安定感がある。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の制御も、心なしか内燃機関時代のそれよりもスムーズに感じられ、EV化されたことでAクラスは1段も2段も上級のモデルへ進化したという印象さえ受けてしまった。エレクトリックモーターは、わずか190psでありながら、どの領域でも素晴らしいレスポンスとパワーフィールを感じさせるから爽快だ。EVの時代はすぐ手前に迫っている。思わずそう感じさせられた試乗だった。
日本に導入されるEQAは、今回試乗したEQA 250のみで価格は640万円。最新の対話型音声認識システム「MBUX」など装備レベルの高さを考えれば、これは十分に納得できるプライスだろう。メルセデス・ベンツのEQシリーズの未来には大いに期待したい。
REPORT/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)
PHOTO/市 健治(Kenji ICHI)
掲載雑誌/GENROQ 2021年 7月号
【SPECIFICATIONS】
メルセデスEQ EQA 250(AMGライン装着車)
ボディサイズ:全長4465 全幅1850 全高1625mm
ホイールベース:2730mm
車両重量:2000kg
モーター最高出力:140kW(190ps)/3600-10300rpm
モーター最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1020rpm
バッテリー容量:66.5kWh
トランスミッション:1速AT
駆動方式:FWD
サスペンション形式:前マクファーソンストラット 後マルチリンク
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク 後ディスク
タイヤサイズ:前後235/55R18
電力消費量:181Wh/km(WLTP)
車両本体価格:640万円
【問い合わせ】
メルセデス・コール
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みんなのコメント
リーフは無音だし、アウトランダーPHEVは確かにクォーンって音がかすかに聞こえるが、ガソリン車のしかも1000万級の車に比較しても、無音と言えるよ。
15㎞/h以下でスピーカーから出す警報音は、わざと室内にも入れているが、これと間違えていないか。