市場ニーズに沿ったSUV主体の販売へ
ホンダは当分の間、ホンダe(イー)のようなコンパクトサイズのEVを導入せず、その代わりに新型e:Ny1などSUV主体のブランド展開に注力する。
【画像】ヴェゼルともeとも違う!欧州向け新型EV【ホンダe:Ny1とホンダeを写真で比較する】 全56枚
欧州でホンダを支えるSUVラインナップは現在、CR-V、ZR-V、HR-V(日本名:ヴェゼル)、そして欧州初の電動SUVとして先日導入された新型e:Ny1の4車種で構成されている。
コンパクトハッチバックであるシビックとジャズ(日本名;フィット)も一定の成功を収めているが、ホンダはSUVを主体とする方針を固めた。ノルウェーで開催されたe:Ny1の発表会で、ホンダUK(英国事業)の自動車部門責任者であるレベッカ・アダムソン氏は、市場の要求に従う姿勢を示した。
「ホンダeのようなサイズのクルマは今後登場しないでしょう。自信を持ってそう言えます。英国における市場需要はSUVであり、そこに焦点が当てられているのです。市場主導の製品ラインナップです。市場がそこにある限り、ホンダはSUV主導であり続けるでしょう」とアダムソン氏はAUTOCARに語った。
ホンダは、同社のEVラインナップに加わった新型e:Ny1に期待をかけている。同社は2024年末までに英国での販売台数の22%(約7500台相当)をEVが占めると見込んでおり、e:Ny1が重要な役割を担うことになる。
アダムソン氏によると、ホンダが健全なポジションにあるのはラインナップの新鮮さのおかげだという。ホンダの英国向けラインナップで最も古いモデルは3年前に発売された。
「ラインナップには4車種しかなく、レンジが限られていたのは間違いありません。今では(シビックの)タイプRとeを入れれば7、8車種になります」
「ホンダは今、比較的包括的なレンジを持っていますが、それでもまだシンプルです。派生車種はそれほど多くない。小売店からすれば、新車の発表ほどワクワクするものはありません。何か新しい話題を持ってお客様のところに行くの良いことです」
英国におけるe:Ny1の受注は今年後半からで、2024年1月に納車開始の予定だ。68.8kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で412kmの航続距離を実現。電気モーターは最高出力204psと最大トルク31.7kg-mを発生する。
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