現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ランクル250も初代プリウスもレクサスLCも手がけた! トヨタの「前衛的デザイン」を送り出す「CALTY」の正体とその作品

ここから本文です

ランクル250も初代プリウスもレクサスLCも手がけた! トヨタの「前衛的デザイン」を送り出す「CALTY」の正体とその作品

掲載 4
ランクル250も初代プリウスもレクサスLCも手がけた! トヨタの「前衛的デザイン」を送り出す「CALTY」の正体とその作品

 この記事をまとめると

■CALTYはトヨタの海外スタジオとしてこれまでに多くの車種を担当してきた

進化し続けるレクサスの顔「スピンドルグリル」! 超話題のLMやRXに採用の第5世代「スピンドルボディ」って何?

■1973年に設立されたCALTYが最初に手がけたモデルは1978年の2代目セリカ

■プリウス、FJクルーザー、C-HRなど、CALTY製モデルは流麗なスタイリングが印象的

 時代の最先端をいく先鋭的モデルを生み出してきたCALTY

 原点回帰のスタイリングが大評判の新型ランドクルーザー250ですが、そのデザインを担当したのがCALTY。トヨタの海外スタジオとしてこれまでさまざまな車種を扱ってきましたが、今回はその歴代車種を振り返ってみたいと思います。「あのクルマのデザインも!」なんて驚きがあるかもしれませんよ。

●他社に先駆けて設けた北米デザイン拠点

 CALTY(CALTY Design Research,lnc.)は、米国市場のニーズを的確に掴むことを目的に、1973年カルフォルニア州エルセグンドにて設立されました(5年後にニューポートビーチへ移転)。トヨタとしては、ヨーロッパの拠点であるEDスクエアとともに多くの車種のスタイリングを手掛けています。

 初めての量産車は1978年の2代目セリカ。日本では「名ばかりのGT達は道を開ける」というキャッチコピーが有名なアメリカンスタイルのクーペです。そもそもが北米メインの車種ということで、「ニューエアロフォルム」と称する曲面ボディが特徴だった5代目(T180型)や、切れ長のライトやエッジの効いたキャラクターラインが特徴の7代目(T230型)も手掛けました。

 1990年代に入ると、やはり初代エスティマの印象が大きかった。ミニバンとしては異例のミドシップレイアウトを、「EGG ON A BOX」のコンセプトによるワンモーションフォルムで包んだ先進感が圧倒的。大型プロテクターによるツートンカラーも魅力的でした。

 そして、1997年には初代のプリウスが登場。「21世紀に間に合いました」のコピーが記憶に残る、世界初の量産ハイブリット乗用車です。

 キャビンの大きな5ナンバーセダンですが、段差の少ないフォルムは空力に有利なもの。ボディサイドの切り欠いたキャラクターラインも見所でした。

 空力を意識した流麗なスタイリングを得意としてきた

●レクサスブランドでも印象的なデザインを輩出

 2000年代は2代目のRAV4から始まります。初代は全身緩やかな面で構成されていましたが、この2代目はボリューム感のあるボディにシャープなキャラクターラインを施したもの。ちなみに、日本には導入されなかった4代目もCALTYによります。

 また、2003年発表のコンセプトカーが大評判、3年後に販売されたのがFJクルーザーです。いわゆるレトロカー的なSUVですが、ホワイトのルーフと彩度の高いボディカラーとの組み合わせがカジュアルさを醸成。丸形ライトによる小さなグリルはランクル40を思わせます。

 レクサスブランドでは4代目GSとLCが有名なところ。GSはレクサスデザインの特徴をより強く打ち出すため、スピンドルグリルを初めて採用、シャープなスタイリングが従来のCALTYとは違った印象を与えました。一方、評判のコンセプトカーを量産化したLCは、超流麗な面構成と前後ライト部のアクセントが特徴的。CALTYデザインの面目躍如といったスタイルです。

●現在も続く革新的スタイリングの提案

 さて、最近になってもCALTYによるデザインは続々誕生しています。2018年のC-HRは、つい最近欧州スタジオによる2代目が公開されたばかりですが、基本となった現行型は北米デザイン。また、コンセプトカーFT-1から発展したGRスープラも。賛否のある超個性的デザインはたしかに日本車離れしたものです。

 さらに同社のサイトを見ると、何とGR86や新型クラウンの名前も出てきます。関わり方は不明ですが「え、このクルマも?」と驚くばかり。ただ、北米拠点と言っても多くの日本人スタッフが在籍していますから、必ずしも外国人デザイナーというワケではありません。その点、実際の開発では「競作」「合作」などさまざまなパターンが行われているのでしょう。

 さて、今回紹介できなかったクルマもまだまだありますが、これまでの「CALTY作品」を見ると、空力を意識した流麗なスタイリングが印象的でした。「それがアメリカらしさ?」などと思っていましたが、最新作のランドクルーザー250ではまた違ったイメージを打ち出しました。

 その意味でも、今後のCALTYデザインに注目して行きたいですね。

こんな記事も読まれています

【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
AUTOCAR JAPAN
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
レスポンス
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
月刊自家用車WEB
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
月刊自家用車WEB
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
motorsport.com 日本版
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
バイクブロス
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
くるまのニュース
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
バイクのニュース
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
くるくら
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
レスポンス
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
Auto Messe Web
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
Webモーターマガジン
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
レスポンス
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
くるまのニュース
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
AUTOSPORT web
トヨタ『ランドクルーザー300』の警備・防衛車両向け、デュアルオルタネーターで電源確保…米APSが発表
トヨタ『ランドクルーザー300』の警備・防衛車両向け、デュアルオルタネーターで電源確保…米APSが発表
レスポンス

みんなのコメント

4件
  • tok******
    ランクル250は良い仕事だと思うが
    他は褒められたものではないな
  • ken********
    時代を先駆ける前衛的ではなく、
    伝統を守る保守的なデザインだと思います
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村