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渡辺一樹に聞くEWCライダーの活動。ヨシムラSERT Motulは鈴鹿2&4にもスポット参戦/全日本ロード

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渡辺一樹に聞くEWCライダーの活動。ヨシムラSERT Motulは鈴鹿2&4にもスポット参戦/全日本ロード

 2021年はFIM世界耐久選手権(EWC)にフル参戦するヨシムラSERT Motulの一員として活動する渡辺一樹は、4月3~4日、2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦スーパーバイクレース in もてぎのJSB1000クラスにスポット参戦し、ダブルポールポジション、2戦連続表彰台を獲得した。また、4月24~25日の『NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース』にも急きょ参戦することになったが、EWCのライダーとして今後どのような活動をしていくのだろうか。

 昨年の10月31日、昨シーズンの王者となったフランスのEWCレギュラーチーム、Suzuki Endurance Racing Team(SERT)と日本の二輪レースにおける名門チームのヨシムラがタッグを組み、2021年からヨシムラSERT Motulとして参戦することが発表された。1月にはシルバン・ギュントーリ、グレッグ・ブラック、チャビエル・シメオン、渡辺一樹の4人のライダーを起用してタイトル防衛を目指すことが明らかになっている。

EWCに新体制で挑むヨシムラSERT Motulがル・マンでシェイクダウンテスト実施「バイクはより扱いやすく快適」

 渡辺は現在、ヨシムラSERT Motulのライダー兼、開発ライダーとしての役割を担っており、3月上旬にはフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットでテストを行った。「初めてル・マンを走りました。マシンは自分が(日本で)シェイクダウンして、ル・マンに送りだしたものです」と渡辺。

 補足すると、今季ヨシムラSERT Motulが使用するスズキGSX-R1000はヨシムラが開発してきたものが継承されており、これまでは鈴鹿8耐、今年からはEWCをメインテーマにおき改良されたものだ。

「EWC用のタイヤを使用したので、ある程度どのようなコンディションでもグリップがとれるようになっていて、わりと馴染めました。日本で使っているタイヤとは特性が違うので、少し時間はかかりましたが非常に良いテストができました」

 ル・マンでのテストではブラックとともに走行を行ったが、「純粋に僕が開発してきた車両が向こうのライダーに受け入れてもらえたことも確認できたので、良かったと思います。僕はSERTのマシンはまったくわからないし、タイヤのパッケージも変わっているので、比較するのは難しいですが、乗りやすいと言ってくれました。そのようなバイクをつくるように心がけていたので良かったと思いました」と語った。

 そんな渡辺は帰国後の隔離措置によりもてぎ事前公開テストには参加できなかったが、全日本ロード第1戦もてぎにスポット参戦。耐久レースのEWCに使用するマシンと同様のパッケージで挑んだが、スプリントレースの全日本ロードでダブルポール、ダブル表彰台という成績を収めた。

 また、第1戦もてぎの週末にはEWC第1戦ル・マン24時間が延期されることが発表され、「たくさんの方から“次のレースは?”という声を頂いていた」というが、後日、鈴鹿2&4レースにも参戦することが決まり「結果的に大好きな鈴鹿サーキットでのレースに出場できる事になり、非常に嬉しく思います。時間を大きく空けることなく、次のレースに参戦できるのは嬉しいサプライズです」とコメントした。

 鈴鹿2&4レースの開催地である鈴鹿サーキットは、EWCの鈴鹿8耐の舞台でもあるため、ヨシムラSERT Motulには好都合。その他、鈴鹿8耐出場を目指すライバルチームともバトルができるため、前哨戦として適したレースとなるだろう。

 第2戦鈴鹿以降はEWCでの活動に専念するようだが、「僕は第4ライダーなので、形としてはリザーブになると思います。そこはある程度理解していますが、スピードがあれば起用してくれるチャンスがあると思うので、走れるチャンスがあれば(力を)出し切って走ろうと思います」と渡辺は述べた。

「EWCのレギュレーションで、12時間以上のレースに関しては4人ライダーが登録できます。第4ライダーとして登録している以上、もちろん12時間以上のレースには全部行く予定です。予選も実際に走る時間があるので、誰が速いのか誰を使うのかという検討をしやすいと思いますが、8時間レースは3人なのでそこはどうなるかはわかりません」

 次戦の鈴鹿2&4レースは、全日本ロードの一戦、8耐トライアウトにも注目が集まるが、EWCにフル参戦しているヨシムラSERT Motulの渡辺の走りも見逃せなず多様な視点から楽しめるレースとなるだろう。そしてヨシムラSERT MotulがEWCで2年連続、通算17度目のタイトルが獲得できるかにも期待がかかる。

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