長安汽車らが採用 PHEVに特化した電池
中国のバッテリー企業、CATL(寧徳時代新能源科技)は、ハイブリッド車向けの新型バッテリーを2025年に発売する。電気だけで最長400kmの走行が可能だという。
【画像】電気だけで150km! 上品な高性能PHEV【ポールスター1を写真で見る】 全19枚
同社が開発した「フリーボイ・スーパー・ハイブリッド・バッテリー(Freevoy Super Hybrid Battery)」はPHEV用に特化したもので、充電能力と寒冷地でのエネルギー効率も現在の水準を上回るとされている。
はじめに理想汽車(Li Auto)と長安汽車に供給し、他のメーカーでも採用予定だという。
CATLは主にEV向けのバッテリーを生産してきた。顧客企業には、ボルボ、BMW、フォード、そしてテスラも含まれる。
今回のPHEV向けバッテリーは、エネルギー密度のバランスをとるためにナトリウム・リチウム化合物を使用している。これにより、最長航続距離400kmを実現したと同社は主張しているが、そのサイズや容量の詳細はまだ明らかにしていない。
この数値は、比較的有利な中国小型車テストサイクルによって算出されたものと思われる。現在販売されているPHEVの中で最も電気航続距離の長いポールスター1は、欧州WLTPサイクルで150kmである。
CATLによると、新バッテリーは、推進力としてエンジンよりも電気モーターに依存するPHEVモデルに対する需要の高まりに応えるために設計されたという。
フリーボイ・スーパー・ハイブリッド・バッテリーの画期的な点は、急速充電が可能なことだ。CATLによれば、4Cの充電レートでは、わずか10分で280km分の航続距離を賄えるという。
既存のPHEVの多くはバッテリー容量が比較的小さいため、頻繁に充電する必要があり、結果としてバッテリー寿命を縮めてしまう。CATLはここに目をつけた。
「ハイブリッド車のドライバーは、より多くの電気を使い、燃料消費を減らしたいと考えていますが、現在の(PHEV)モデルはしばしば(エンジンを)優先しています。当社の新しいバッテリーは、電気航続距離を延ばし、充電の高速化を実現することで、この問題に対処しています」とCATLの広報担当者は述べた。
バッテリーは摂氏-40度の低温でも作動し、-30度でも充電機能を維持できる。CATLによると、-20度でも通常の温度と変わらない充電能力が期待できるという。
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みんなのコメント
自分は半年間のガソリン料は50元(1000円の程度)しかなくて、HVを普通にEVのように電気のみを利用し、走行距離は9000kmお超えた、
HVのメリットは、やっぱり千キロ超えの長距離走行の場合給油時間が短いなので、400KMの航続はちょっと長すぎ、車両がより重くなるから燃費も上がるし、
個人の経験としては、250KMから300KMまでが十分と思う。