ポルシェのブレーキは何が宇宙一なんですか？

Question

ブレーキなんてデカければでかいほど効きが良くなるだけじゃないですか？

Answer 1

宇宙一・・・某ポルシェマニアの自動車評論家の言葉ですね。その方はスバリストでもありますが。。。。


ブレーキとは「車体の運動エネルギーを熱エネルギーに変換する装置」です。
「パッドとローターを擦り合わせて発生する熱エネルギー分だけ、車体の運動エネルギーを奪うことで、車体を減速する装置」です。

つまり、ブレーキ馬力＝発熱量。

発熱量；Q＝MCΔT
M：発熱体であるブレーキローターの質量
C；ローターの比熱
ΔT;上昇した温度
で表されます。
なので、
効くブレーキとは、
ローターが大きく、
ローターが一瞬で温まり、
非常に高い温度まで上昇するブレーキ。

普通の車のブレーキは最高300℃程度までしか温度が上がりません。
レース用になると500℃～700℃まで上がる。
さらに、ポルシェなどのハイパワーカーに装着されてる１セット80万とかいう「セラミックカーボン」ブレーキなると一気に1000℃近くにまで上昇する。
さらにさらに、F1用の「カーボンカーボン」ブレーキになると、一気に1000℃以上に上昇する。（ブレンボのサイトによると、F1用カーボンブレーキのブレーキ馬力は4000馬力になるらしい！！！）

つまり「ブレーキがいい」車というのは、
「発熱量が大きい」ブレーキを付けてる車。
そして、ブレーキを弱めると、リニアに発熱も弱まるのがいいブレーキ。
弱めても熱の発散性が悪いと、減速度が滑らかにならず操作性が悪いものになってしまいます。
また、放熱性が悪いとすぐにフェードするブレーキになってしまいます。

ポルシェは、セラミックブレーキが非常に出来がいい。
なので、真っ直ぐ止まるのは得意です。

※「宇宙一」と評した清水さんが、「旋回ブレーキ；急ブレーキ掛けつつハンドル切る」というセイフティテストを行ったところ、911は「リアエンジンが故の欠点が出る＝お尻が流れちゃう」と言ってましたね。。。。

Answer 2

基本ブレンボ製なんですけど、ポルシェはブレーキは絶対にケチらない。

Answer 3

ポルシェ911の場合、重たいエンジンが後輪よりも後ろにある為にブレーキを掛けた時に荷重が後輪にも掛かります。例えばFRの車と比較すればFRの場合は極端に言えば前輪だけで止まり、ポルシェの場合は４輪で止まると言うイメージです。

なので911カレラと全く同じブレーキを積む718ケイマンSと比較しても後輪よりも前にエンジンを積む718よりも、911の方がフルブレーキング時の制動距離は911の方が短くなります。厳密に言えばタイヤの太さも異なりますが、やはりエンジンの搭載位置の違いによる、重心位置の違いの影響が大きいです。

Answer 4

ブレンボが100⇒0㎞の制動距離ランキングを出しています。
ポルシェが30mを切っています。（ランクに出てくるのは911系です）

でも、タイヤの摩擦力以上には制動しないので、40㎝のディスクでも幅125とかだと、30mでは間違いなく止まらないでしょう。

ポルシェのブレーキは確かに吸い付くように効きます。

Answer 5

911だとエンジンが後ろで、後輪に荷重が掛かってます。
そういう意味でバランスは悪いですが、ブレーキを掛けた時は前のめりになるので、普通に考えても減速時は有利ですね。
逆に加速時は前輪が浮く方向になりやすいので、コントロールするのが難しいという事にはなります。

Answer 6

ただひたすら戦車のように効けば良いっていうブレーキだと、車のコントロールが返って難しくなり、効きを弱めれば良いって言うわけでもないです。

コントロールと効きのバランスが素晴らしいってっていう意味だと思います。

プロのレーサーとかに言わせると、GTRとかのハイパフォーマンス国産スポーツがポルシェよりも動力性能がよくなっても、サーキットとかで全開走行するとポルシェのブレーキへのコストの掛けが違うって感じるそうです。

あと、市販の状態でサーキットを周回すると、国産の同クラスハイパフォーマンススポーツ車がブレーキがタレる周回でもポルシェは平気ななんだそうです。

・・まあ、ユーザー全員がサーキット走行するわけでもないのですが、それくらいのキャパを持っているってこと、セッティングに時間とお金をかけているってことです。

Answer 7

一般的に「ポルシェのブレーキは強力」と言われているのが経緯かと思います。
まぁブレーキはデカければデカい方が効くのは事実ですが、だからといって際限なくデカくする事は出来ません。
また、効きも強ければ良いというワケではありません。
コントロール性や寿命、コストなども重要なファクターです。
ポルシェは、その辺の考え方が他社と違うという意味です。