2006年3月
■2006年3月
2002年7月にモデルチェンジされたベクトラに5ドアセダンのGTSが追加されたのは2003年3月。最高のパフォーマンス実現を目指して開発されたスポーティモデルだ。ベクトラセダンと同じシャーシ技術であるIDS(インタラクティブ・ドライビング・システム)を採用し、フロント及びリアのコイルスプリング、ショックアブソーバー、スタビライザーを専用チューニングしたスポーツサスペンションを採用。車体制御装置のESPプラスはオン/オフ機能が追加され、オーバーステアやアンダーステアを生かした積極的な走りを楽しむこともできる。セダンと同様にCBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)やABS、ブレーキアシストなども搭載し、車両操縦安定性を強化した。スタイリングはセダンとは異なる独自の個性を持ち、精悍でアグレッシブな印象。インテリアではグレードによって本革巻ステアリングや体にフィットするスポーツシートなどが装備され、走りへのこだわりを演出する。エンジンはオールアルミ製の2.2リッター直列4気筒DOHC。マニュアルモード付き電子制御5速ATとの組み合わせだ。オペル量産車史上最速の0-100km/h加速7.8秒、最高速度246km/hのパフォーマンスを誇る。2006年3月からの06年モデルでは、外観デザインを大きく変更したほか、搭載エンジンを直列4気筒2.2リッターのみに絞り、IDSのシャシーシステムに改良を加えて走りと乗り心地を両立させるなどの改良を行った。