日産 NV200バネットバン 「ワゴンに期待。」のユーザーレビュー

オタナス オタナスさん

日産 NV200バネットバン

グレード:バン DX_5人乗り(AT_1.6) 2016年式

乗車形式:試乗

評価

3

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
-
デザイン
3
積載性
5
価格
2

ワゴンに期待。

2024.6.1

総評
ワゴンの購入を検討するにあたり、どうしても試乗してみたく、バン仕様を借りました。


ストレート式のシフトレバー、手引きのサイドブレーキ。
ありとあらゆるものがオーソドックスにまとめられており、クルマのお手本のような構成で誰でも乗れます。

走りはどこまでも真面目。
味気ないフロントシートも、業務での長時間運転を考慮しているのか疲れにくいし、視界も良いです。
満足している点
バン仕様でも感じる走行安定性。
余計なものが付いていないから、耐久性は期待できる。
ワゴンはド変態。
不満な点
ジワジワと本体価格が上昇している点。
噂通りステアリングは寝すぎ。
コスパはあまり良くない。
デザイン

3


ちょっと前のセレナ風デザイン。
バンの低グレードはご覧の通り無塗装バンパー仕様で、いかにもお仕事仕様なエクステリア。


サイドとリアのガラスが上下方向に狭く、これもコストカットなのだと思われます。
ガラス接着が車体内側になっており、パッキンが露出していないので見た目にも乗用車的でスマート。
こんなに小さくて後方視界が悪いのでは?と思いながらルームミラーを見るとピッタリでした。

走行性能

4


初代ノートのMT車、2代目ノートのNISMO S、ADバンの4WDなど幅広く搭載されるHR16DE。
スポーティーグレードに積まれたり、はたまた1.5Lより少しパワーの必要な四駆向けに使われるなど不思議な立ち位置のエンジン。日本の税制では不利なので、ニッチな仕様でしか採用されないのも理解できます。
お借りしたのはMC前の4AT仕様で、トルクがあって乗りやすい。パンチは無いけれど、必要なパワーは十分あるし、意外に音が勇ましいw
恐らく、省略化された遮音材も影響しているとは思いますが、現代のクルマにしてはかなりメカメカしいサウンドです。
4速ATのシフトスケジュールも一昔前の日本車的で、何ら不便の無いが、これでもシフトショックは感じられるので現行のCVT仕様の方が更に一般受けすると思います。
ADやプロボックスでさえCVTになり、商用車のミッションも変わりましたね。


大きなスピードメーターの横にあるマルチディスプレイは、燃費計などの他にタコメーター機能が内蔵。
本当はアナログ針が良いけれど、これならOBD接続のタコメーターを足さなくても満足できます。
現行モデルは更にフルカラー液晶になっているそうで、バックモニター機能も付いているらしいけれど、ナビを装着してしまうと機能しないのかな?

セレナが全長4690mmなのに対し、NV200バネットは4400mmと290mmも短い。
この全長、ADバンとほぼ一緒なんですよね。
ライバルのタウンエースより335mm長いので、並べると結構サイズに差がありそう。


ブレーキペダルに注目。
MT車と共通(゜゜)
乗り心地

4


このクルマの大きな特徴が、リアサスペンションがリーフリジット式という点。
Wikipediaによると欧州車におおいテーパードモノリーフというタイプで、その通り一枚の板で構成されています。
その乗り心地ですが、空荷状態で低速だとポンポン跳ねる。そのくせ、速度が乗ると妙にしっくりくるのは欧州車的な何かと思うけれど多分気のせい。
ワゴン仕様も5ナンバー乗用車にしておそらく現行唯一のリーフリジット車となっており、ちょっとセッティングが違うらしいから興味津々。
4WDになるとマルチリンク式になるあたり、そちらも面白そうですが、ワゴンはFFのみなんですよね。

静粛性、振動も多くの乗用ミニバンとは大きく差を開けられており、あくまで商用車の域を出ることはないのですが、セレナ的なドライビングポジションとしっくりくるステアリングにより、違和感は少ないと思います。


助手席側を倒してテーブルにできるので、後席からプレジデントのようなVIPモードにできる。


そのリアシートはバン仕様は当然ながら簡易なタイプで、長時間の乗車はキツい。
ワゴンになると、この辺りは多少改善されますが、背もたれが分かれてリクライニングするだけで座面は一体型なのはバン派生という点を理解する必要があると思います。


前転させることで荷室を拡大。
ワゴンも同様です。
積載性

5


タイヤハウスの張り出しを極力抑えた荷室。
バン仕様はとにかく広い。

3列ワゴンになるとトリムやシートが付くため若干狭くなると思いますが、それでも並のミニバンより載ります。


バン向けのエコピア、14インチを装着。
ワゴン仕様でも14インチですので経済性は抜群です。
日本で唯一のPCD114.3の4穴ホイールが素敵すぎる。
燃費

-


123km走って燃費は14.4km/L。
4ATのカタログ値は13.2km/Lなので、それよりも良好な数値が出ています。
価格

2


3列仕様のワゴンは、日産のミニバンラインナップで最小クラス。
249万円に対して、セレナの最下級グレードが276万円と、実はあまりコスパが良くない(^^;)


装備もマニュアルエアコンですし、ワゴンに付くインテリジェントキーもスタートボタンではなく、昔ながらのシリンダーを回すタイプ。
変態じゃないと選ばないと思うし、下手すれば残価や値引きでセレナの方が安く買えると思いますw


サンバイザーはカングーと共通らしいです。
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日産 NV200バネットバン 新型・現行モデル

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