４ＷＳはなぜ消えた？

Answer 1

コストアップのため，ほぼ消えました。しかし復活してきています。

一時期，HICASなどではやったものの，衰退し，日本車では，日産のスカイラインクーペとフーガの一部だけに残っていました。しかし最近，モデルチェンジしたBMWの7シリーズ，5シリーズで復活しました。今後，BMWでは，前輪の舵角補正（アクティブ・ステアリング）とともに後輪操舵を他の車種にも広げてくるでしょう。

4WS（四輪操舵）を装着している新車は下記の通りです。

●標準装備
BMW 7シリーズ（現行：F01）
BMW 5シリーズ（現行：F10）
日産 スカイライン・クーペ 370GT Type SP と 370GT Type S
日産 フーガ 370GT Type S

●メーカ・オプション装備
日産 スカイライン（セダン） 370GT Type SP と 370GT Type S

●制御内容 （日産の場合）
低速域（～40km/h） ＝ 前輪舵角が大きく，駐車場などで少しのステアリング角で走行可能
中速域（40～80km/h） ＝ 前輪舵角やや大きく，後輪も同位相によりコーナリングの操作性を改善
高速域（80km/h～） ＝ 前輪舵角を小さくし前輪の安定感を増し，後輪も同位相によりレーンチェンジの操作性改善

●制御内容 （BMWの場合）
後輪舵角だけではなく，前輪も補正制御をおこなう（世界初）

●日産の採用戦略
上記のように日産は比較的スポーティなクラスに使っています。しかし本当にスポーツ指向のGT-RとフェアレディZ（フーガやスカイラインと同一プラットフォーム）には使っていません。これは本当にスポーツ指向のユーザにとっては，無用な補正制御であると考えているためです。

昔のような良く曲がる技術としての「HICAS」ブームにはならないでしょう。

●舵角制御とトルク制御
BMWは日産の特許期間が切れた4WS制御を採用してきました。しかも7シリーズ全車採用です。この4WSは，前輪の舵角補正制御とECS（横滑り防止装置）と組み合わせ，日産よりさらに優れた内容になっています。最近のBMWの四輪駆動車には前後輪のトルク・スプリットだけではなく，後輪左右のトルク制御をおこない，旋回性を向上しています。

このトルク制御と舵角制御を組み合わせると，さらに走行制御性は向上します。その意味でBMWは，将来につながる走行制御技術を獲得したといえます。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

よくわかりました

Answer 2

高度な技術と仕組みでできていて、お金がかかる割りに、普通の運転では、効果がほとんど分からないのが残念です。
たとえば、高速で操舵角が小さい、レーンチェンジのようなときには後輪が同相で動いて、平行移動のようにレーンチェンジができるはずなのですが、「そういわれれば、そうなのかな」という程度の効果です。

しかし、逆に、効果が分かるほども後輪を動かすと、メリットどころか、ハンドリングに違和感が出てしまいます。
なので、１度とか２度という単位で微妙に動かしているのが実際だと思います。

買った車種に、たまたま付いていたという人はいても、４ＷＳがほしかったからこれを選んだという人は少ないと思います。
いくらよいシステムでも、そのクルマのセールスポイントとしてのプラス面と、コストの増加というデメリットををくらべて、デメリットが大きかったということではないでしょうか。

Answer 3

昔、プレリュード2.2L VTEC ４WSに乗っていました。
峠や、高速コーナー、ニュートラルステアで速かったですが
如何せん、雪道だけは駄目でした！
後輪逆相位ステアが災いして、スピンモードになり
まがり角フルカウンター祭りで大騒ぎでした！
雪降るとヒューズ抜いて４WS殺していましたね！
スリッピーな路面での制御が無理だったからでしょう！
この失敗が、後のSH-AWD技術に繋がったと思います！

Answer 4

走り屋はノーサンキュー

Answer 5

カー雑誌にサスペンションの進化によって必要がなくなったと、書いてありました。

昔プレリュードの４ＷＳ付きに乗っていましたけど、高速レーンチェンジなど
結構安定してましたよ。

Answer 6

売れないと言うより、コストアップしてまでその装備を取り付けても、必要性がなかったと言う他無い。

図体がでかいけど思いっきり小回りを必要とする特殊用途車輌でもない限り、現在4WSを装備している車種はない。自走のクレーン車であるラフテレーンクレーン車とか、自衛隊で使用している高機動車とか。

Answer 7

カネが掛かる割にメリット少なく、｢不自然｣という評価も多かった
で、故障するのではネコ跨ぎモンですわな

Answer 8

売れなかったのだよ。