2025年3月
■2025年3月
BMWは、4ドアクーペ「2シリーズグランクーペ」をフルモデルチェンジして、2025年3月5日に発売した。
今回発売された新型は2代目にあたり、デザインを変更するとともに主力モデルに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した。グレード構成は「220 グランクーペ Mスポーツ」、「220d グランクーペ Mスポーツ」に加え、BMW M社が開発し、走行性を高めたMパフォーマンスモデル「M235i xドライブ グランクーペ」の3種類。ボディサイズは全長4550mm×全幅1800mm×全高1435mm、ホイールベース2670mmで、先代モデルに比べて全長が約10~15mm、全高では5mm大きくなったほかは変わりない。
パワートレーンは、「220 グランクーペ Mスポーツ」には最高出力115kW(156PS)、最大トルク240Nmを発揮する1.5リッター直3ガソリンターボエンジンを、「220d グランクーペ Mスポーツ」には最高出力110kW(149PS)、最大トルク360Nmを発揮する2.0リッター直4ディーゼルターボエンジンを搭載。いずれも7速DCTと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、「220 グランクーペ Mスポーツ」のシステムトータル最高出力は125kW、システムトータル最大トルクは280Nm、「220d グランクーペ Mスポーツ」のシステムトータル最高出力は120kW、システムトータル最大トルクは400Nmと公表されている。「M235i xDrive グランクーペ」は、最高出力221kW(300PS)、最大トルク400Nmの2.0リッター直4ガソリンターボエンジンに、Mスポーツブースト機能付き7速DCTと4輪駆動システム「xDrive」を組み合わせている。
エクステリアでは、BMWの象徴ともいえるキドニーグリルの内部デザインに斜めのモチーフを取り入れるとともに、立体的なプレスラインを採用。また、BMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーのアダプティブLEDヘッドランプやLEDリアコンビネーションライト、水平方向のキャラクターラインが特徴となる。リアゲートのモデルバッチは、「2」を大きくして「2シリーズグランクーペ」であることを強調させている。
インテリアには、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ大型化したBMWカーブドディスプレイを採用。また、シフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系を集約したほか、センターコンソールにQi対応機器(スマートフォンなど)を置くことで充電も可能としている。リアには大人3人が座れる空間を確保するとともに、40:20:40分割可倒シートを採用した。
また、インフォテインメントシステムには最新のBMW オペレーティングシステム9を搭載。運転席側に機能アイコンを縦に並べた再設計されたホーム画面を備え、「QuickSelect」機能により、サブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできるようにした。新しいBMW iDriveは、BMWカーブドディスプレイおよびBMWインテリジェントパーソナルアシスタントとも組み合わされ、一貫してタッチディスプレイと言語で操作できるように設計されている。
運転支援機能では、おなじみの「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能を「M235i xドライブ グランクーペ」に標準で、そのほかのモデルにはオプションで設定。また、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)や、レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロストラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を全グレードに標準で装備した。
さらに標準で装備される「パーキングアシスト」には、時速35km以下で直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、同じルートをバックで正確に戻ることができるリバースアシスト機能が備わっている。
その他、総合テレマティクスサービス「BMWコネクテッドドライブ」や、AI技術を活用して音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる「BMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)」、「Amazon Alexa」も搭載した。