2024年2月
■2024年2月
BMWは、ミドルクラスツーリング「5シリーズツーリング」のフルモデルチェンジにあわせ、新たに電気自動車(EV)版の「i5 ツーリング」を設定して、2024年2月7日に発売した。
新たに設定された「i5 ツーリング」のボディサイズは、全長5060mm×全幅1900mm×全高1515mm(M60 xDriveは1505mm)、ホイールベース2995mm。エクステリアデザインでは、ほかの5シリーズ同様に現代的な解釈によるツインヘッドライトとBMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大して、やや前方に突き出たシャークノーズ&ロングボンネットが特徴だ。キドニーグリル部分には、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形をライトアップする「BMWアイコニックグロー」が備わっている。ボディサイドは、高いショルダーラインや力強くデザインされたドアパネルおよびフェンダーの造形、正確にトレースされた2本のキャラクターラインが躍動感を演出。リアにおいては、リアガラスをより立体的な造形とすることで、Dピラーから続くスタイリッシュ感を強化している。
インテリアは、最新の12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されているBMWカーブドディスプレイを採用。また、ボタン類を大幅に削減したのに加えて、ステアリングホイールも再設計して、下部セクションを平らにすることでステアリング周りに空間を与え、コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックが追加された。その他、環境に配慮してシートやダッシュボード、ドアパネル、ステアリングホイールなどに植物を主原料としたビーガンインテリア仕様を一部モデルに標準装備した。
グレード構成は、「eDrive40 ツーリング エクセレンス」および「eDrive40 ツーリング Mスポーツ」と「M60 xDriveツーリング Mスポーツ」の3種類を設定。「eDrive40」は、最高出力250kW(340PS)、最大トルクは430Nmを発揮する電気モーターで後輪を駆動する。一充電での走行可能距離は483km~560kmとしている。最上級の「M60 xDrive ツーリングMスポーツ」は、最高出力192kW(261PS)を発揮する電気モーターを前輪に1基、最高出力250kWPS(340)を発揮する電気モーターを後輪に1基配した4輪駆動モデルのMパフォーマンスモデルだ。システムトータルでの最高出力は442kW(601PS)、最大トルクは795Nmという。MスポーツブーストまたはMローンチコントロール機能が作動している場合、0-100km/hは3.9秒、一充電での走行可能距離は445km~506kmと公表されている。
足まわりでは、4輪操舵を可能とするインテグレーテッドアクティブステアリングと電子制御ショックアブソーバーを備えたアダプティブサスペンションを標準装備。さらに「M60 xDrive ツーリング Mスポーツ」では、電子制御スタビライザーを含むアダプティブMサスペンションプロフェッショナルを標準で備えている。
運転支援機能では、「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」や「ドライビングアシストプロフェッショナル」を搭載。また、駐車時にステアリングやアクセル、ブレーキ操作が一切不要な「パーキングアシストプロフェショナル」を備えている。最大10ヵ所の駐車場所を登録することができ、最大200mまでの駐車操作(合計600mまで)を記録可能なため、狭いスペースで複雑な切り替えしが必要な場合でも正確に再現することができるという。さらに、駐車スペースの幅が狭い場合は、ドライバーが下車して車外からスマートフォンでコントロールすることができる「リモートパーキング」機能も備えている。加えて、車載カメラを使用した全方向(前後&左右)記録可能なBMW ドライブレコーダーを標準装備した。