昨年7月に登場したBMW初の電動SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)「iX3」が、早くも本国でフェイスリフトを含むアップデートを受けた。
現状、iX3の日本導入は2021年以降と発表されており、国内では当初から改良型が販売される可能性もありそうだ。変更箇所はベースとなる「X3」のマイチェンに準じており、ルックスの刷新が主になる模様だが、予約を検討中のユーザーには特に嬉しいニュースだろう。
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改良型のエクステリアは、大型化したキドニーグリルや従来型より10mmスリムになったヘッドライトによりフロントマスクの精悍さを一層強調。エアインテークなどのエプロン周囲もさらに彫りの深いデザインとされ、力強さを増している。リアエンドでは3D構造を採り入れたLEDコンビネーションライトが採用され、最新の表情を手に入れている。
また、iX3全車にスポーティな「Mスポーツパッケージ」が標準化されたことも見逃せない。EVらしくエアロダイナミクスに配慮した専用ホイールは19インチが標準だが、オプションで20インチに変更することも可能。さらに、メタリックペイントやアダプティブサスペンション等の「Inspiring」、ヴァーネスカレザー内装やヘッドアップディスプレイ等の「Impressive」という2つの装備パッケージも設定され、オプション選択が容易になっている。
インテリアについても12.3インチのデジタルスクリーンを装備した最新の仕様とされており、ギアセレクターやステアリングホイール等のデザイン変更も相まって、コクピットは一世代進化した印象。一方で、最高出力286hp、最大トルク400Nmのパワートレーンや、最大460km(WLTP)の航続距離などメカニカルな部分は従来型から変更がない。
改良型iX3の実車は9月7日にミュンヘンで開幕する「IAAモビリティ2021」で公開され、同月中には中国「華晨汽車」との合弁工場で生産が始まる予定。日本仕様に関しても今後何らかのアナウンスがあるだろう。国内発表を楽しみに待ちたい。
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