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黒船襲来!! 2020~22年に続々上陸!! 有力新型輸入車全スケジュール

掲載 更新 26
黒船襲来!! 2020~22年に続々上陸!! 有力新型輸入車全スケジュール

 2020年後半から2022年にかけて日本に導入予定の輸入車にはどんなモデルがあるのだろうか?

 大物としては2020年末に8代目となる新型ゴルフ、2021年中に3車種が再上陸するオペル、2020年9月2日に発表されたばかりの新型ベンツSクラスが早ければ2021年初夏にデビューする予定。

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 さらにBMWのEVブランド、iブランドからiX3やi4、ジープブランドからはグラデュエーターなど、注目モデルが盛り沢山だ。

 さっそく、日本に導入予定の注目の輸入車をチェックしていこう。


文/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb
初出/ベストカー2020年9月10日号

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8代目VWゴルフ:予想導入時期/2020年12月

8代目となる新型ゴルフ。フロントマスクのデザインが大幅に変わった

 2019年10月に発表されたVWゴルフ8。2019年12月からドイツでの発売を皮切りにそのほかの欧州市場では2020年1~3月に発売。日本市場には2020年末の導入を予定している。

 ボディサイズは全長4284×全幅1789×全高1456mmと、現行ゴルフと比べて全長が30mm長く、全幅は10mm狭い。これをほとんど変わらないと取るか、大きな変化と取るかは人にもよるだろうがほぼキープコンセプトといっていいだろう。

 パワートレーンでは欧州で今主流となりつつある48Vマイルドハイブリッド(eTSI)を、1Lおよび1.5Lガソリンターボに採用しているのがポイント。

 スターターモーター兼用の48Vモーターは発進時のアシストのほか、減速時の回生もする。また、1.4Lガソリンエンジンを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルの設定もある。また新開発の2Lディーゼルターボも特徴的。

 排ガス浄化システムSCRの進化版となる「ツインドージング」はSCR触媒コンバーターをふたつ装備。2つめの触媒コンバーターはエンジンから遠くなるため排気温度が低くなり、より効果的に排ガス処理ができ、ユーロ6dをクリアするクリーンな排ガスになるとのことだ。

 インテリアは最新の時流にのっとりアナログメーターを廃したディスプレイタイプ。

 10.25インチのディスプレイに速度計やタコメーターなどがグラフィカルに表示される。インパネ中央には8.25インチのディスプレイが装着され、カーナビなどの表示をする。

新型メルセデスベンツSクラス:予想導入時期/2021年初夏

威厳と風格を備えている新型Sクラス

最新のメルセデス流デザインの手法にのっとったシンプルなデザイン。サイドのキャラクターラインはフロントフェンダーからリアフェンダーにかけて1本入っているが面はすっきりとしている

 2020年9月2日にワールドプレミアとなったメルセデスベンツW223型新型Sクラスは、ラグジュアリーサルーンの新たな基準となりそうだ。

 モデルチェンジごとに革新的なデザインが与えられてきたエクステリアは、W223型では短いフロントオーバーハング、長いホイールベース、バランスのとれたリアオーバーハングが採用され、先代モデルのイメージから一新。

 ヘッドライトは小型の異型タイプとなり、他のモデルとは一線を画すデザイン。

 ボディ側面のキャラクターラインは、新型では大幅に削減された。彫刻的なボディの表面は、特別な光の効果を発揮するようにデザインされており、メルセデスベンツの最新デザイン哲学、センシュアルピュリティ(官能的純粋)を表現したものだという。

 ボディサイズは、ショートホイールベースモデルで全長5179×全幅1954×全高1503mmと先代モデルより全長が54mm長くなり、全幅が55mmワイド、全高が10mm高くなっている。

 ロングホイールベースモデルは全長5289×全幅1954×全高1503mmと、先代モデルに比べ全長が34mm、全幅が55mm、全高が12mm高くなった。

 ホイールベースはショートホイールベースで3106mm(先代モデル比+71mm)、ロングホイールベースで3216mm(先代モデル比+51mm)。

 エンジンのラインナップは3L、直6ガソリンターボと3L、直6ディーゼルターボの2種類で、出力の違いにより、前者には「S450」「S500」、後者には「S350d」「S400d」とそれぞれ2種類の仕様を用意。

 トランスミッションはいずれも9速ATを組み合わせている。駆動方式は4WDが基本でS350dにはFRも用意される。

48Vのマイルドハイブリッドモデル

 さらに48Vのマイルドハイブリッド機構を備えたV8モデルの設定も予定。2021年には、およそ100kmのEV走行を可能にするプラグインハイブリッドモデルも追加するとしている。

 路面状況などに応じて1000分の1秒単位でサスペンションの特性を変化させるEアクティブボディコントロールには、側突される危険を検知すると瞬時に8cm車高を上げて衝突安全性を高める機能を設定。

 最大切れ角10°の後輪操舵機能も用意しており、同システムを搭載すると、旋回円の直径が最大で2m近く縮小することができるという。

センターコンソールの中央にはタブレットを思わせる縦型のディスプレイを設置

 新型Sクラスのインテリアは、優雅さ、高品質、軽さを追求し、ラウンジのような心地よい雰囲気を作り出すモダンなデザインとしている。

 人間工学に基づいたディスプレイ配置を備えたダッシュボードを採用し、ダッシュボードの両側には2つの垂直ベント(吹き出し口)を採用。スイッチ類を極力少なくし、すっきりとさせているのもポイント。

 またアルミやオープンポアウッドベニアなどの素材を使用し、高級ヨットのデザイン要素をとり入れている。

 特徴的なのはセンターコンソール中央に配置されている縦型の大型ディスプレイ。

 フローティング状態でダッシュボードに支えられ、2D表示と3D表示が切り替えられる。前席向けと後席向けに最大5つのディスプレイが装着できるという。

 次世代のインフォテインメントシステム「MBUX」も搭載したほか、運転支援システムなど50種類の電子コンポーネントは、ユーザーの同意の下で無線ネットワークによるアップデートによって更新可能とした。

 「Hi! MERCEDES」と声をかけると起動するMBUXは第2世代となった。音声アシスタントやインフォテインメントシステムが後部座席でも利用可能。

 また、前席のインフォテインメントシステムの画面と後部座席のディスプレイが連携しており、ドライバーが運転席でスワイプ操作して後部座席向けのディスプレイにアプリや表示を移動させることもできるようになった。

タブレットも用意され、まさに至れり尽くせりといったSクラスのリアシート

 ショーファードリブンカーとしての役割も担っているSクラスならではの進化として、最大5つの仕様から選択できるリアシートが挙げられる。

 新開発のシートは流れるような立体的なデザインで、ヘッドレストも新設計。

 運転席のリクライニングの調整範囲と角度は、大幅に改善され、後席を独立2座とした場合、後席の間には大型のウッドトリムが装着される。

 後席はリクライニングシート機能、折りたたみ式センターアームレスト、ビジネスセンターコンソールなど、最大5つの仕様から選択できるという。

 またメルセデスベンツとして初めて59km/h以下の速度域で、レベル3に相当する自律運転を実現していることも特徴。

 これはドライブパイロットと呼ばれるシステムで、複数のセンサーと同時に、レーザー光によるライダー(LIDAR)を採用する。こちらは少し遅れて、2021年後半からの発売予定(欧州)となっている。

 ドイツ本国での受注開始は2020年9月から、同年12月からの発売となる。気になる日本導入時期は、早ければ2021年初夏と予想する。

VW ID.3:予想導入時期/2022年春

VWの新たなピュアEVのサブブランド、ID.ブランド第一弾となるID.3。ボディサイズは全長4261×全幅1809×全高1552mm

 VWのピュアEVブランド第一弾がハッチバックがID.3だ。すでに事前予約は2020年6月17日から欧州で開始されている。

 事前予約者には限定モデル「ID.3 1st Edition」が販売され、ドイツ本国での価格はベース車が4万ユーロ(約484万円)を下回る設定だ。2020年9月上旬からデリバリーが開始される。

 最初にデリバリーが開始される「ID.3 1st Edition」のバッテリーは58kWh(航続可能距離=420km)。モーター出力は204ps/31.6kgm。

 そして、ヘッドアップディスプレイやパノラマルーフ、20インチホイールなどを装備するトップモデル、Maxが(5万ユーロ未満、約618万円)といった、3つのモデルが用意される。

 車両のフロア下に効率よく搭載されたリチウムイオン電池の蓄電容量は、45kWhのピュア、58kWhのプロ、77kWhのプロSの3種類のグレードをラインナップ。

 エントリーモデルのピュアは、蓄電容量45kWh のバッテリーを搭載し、フル充電での航続は最大で330km(WLTP)。

 電気モーターはリアアクスルに搭載され、最大出力126psと最大出力150psの2種類から選択できる。

 プロは、蓄電容量58kWhのバッテリーを搭載し、フル充電での航続距離は、最大で420km(WLTP)だ。モーターは、最大出力146psと最大出力204psの2種類から選択できる。

 プロSは、蓄電容量77kWhのバッテリーを搭載し、フル充電での航続は最大550km(WLTP)。モーターは、最大出力204psを発生する。

 3種類のモデルはすべてAC(交流)、三相交流、DC(直流)で充電できる。出力100kW の急速充電に対応したプロは、30 分の充電でおよそ290kmの走行が可能なバッテリー容量を充電できるという。

 ちなみに日産リーフは、蓄電容量40kWhの通常モデルが、150ps/32.6kgm、航続距離322km(WLTCモード)、62kWhのe+が218ps/34.7kgm、航続距離458km(WLTCモード)。

 さてID.3の日本導入時期だが、フォルクスワーゲングループジャパンによれば、「ID.ファミリーを2022年以降に発売する」と明らかにしている。

 つまり、ID.3だけではなく、2020年3月に発表されたSUVのID.4など今後続々と発表されるであろうID.シリーズの大型セダンやミニバンとともに、順次日本導入していくということになる。

 ID.3のドイツでの価格は、ベースモデルのピュア(45kWh、航続距離330km)が3万ユーロ(約358万円)以下となっているが、これはリーフS(40kWh、航続距離322km)に近い価格(日本)だ。

 日本でのリーフの価格は、ID.3ピュア(約358万円)のスペックが近いリーフSが332万640円。ID.3プロ(約417万円)のスペックに近い航続距離458kmのリーフe+Xが416万2320円。

 ちなみにリーフSは政府から支給されるクリーンエネルギー自動車購入補助金の42万円を引くと、実質290万640円となる。

 2020年以降、ポルシェタイカンをはじめ、ホンダe、2021年春にマツダMX-30、2021年中盤には日産アリアなど日本ではEVの新車発売ラッシュが続くが、こうした日本のEV市場でID.3がどのように受けいれられるか楽しみだ。

VWアルテオンシューティングブレーク:予想導入時期/2021年春導入

デザインの斬新さが受けスマッシュヒットとなったアルテオンのワゴン版がシューティングブレークだ

 多くの地域でフラッグシップモデルとなるアルテオンのワゴン版で、2020年6月24日にワールドプレミア。

 搭載されるエンジンはセダン同様、280ps/35.6kgmを発生する2L直4ターボ。

 5m弱の全長、日本におけるワゴン人気の低迷という不安要素はあるが、それでも導入の暁には、美しいスタイルで人目を引くはずだ。

VWゴルフGTI:予想導入時期/2020年初夏

歴代最強モデルとなる新型ゴルフ8ベースのGTI。バンパーに埋め込まれた5つのLEDランプが特徴、EA888 evo4と呼ばれる2L、直4ターボユニットは245ps/37.7kgmを発生。7代目ゴルフGTIに比べて+15ps、+2kgmのアップ

 2020年3月に本国で発表されたVWゴルフのスポーツモデル、ゴルフGTI。

 8代目と同じMQBプラットフォームに、245ps/37.7kgmまで出力を高められた2Lの直4ターボを搭載する。この出力&トルクは7代目ゴルフGTIパフォーマンスと同じ数値だ。組み合わせるトランスミッションは7速DSGと6速MT。

 専用のフロントバンパーやハニカムグリルに加え、ラジエーターグリルにはデイタイムランニングライトと統合された水平基調のLEDバーを装着する。

 ハニカムグリルのパターンの一部のようにデザインされたフォグライトはオプションとして用意する模様。

 また、LEDマトリクスヘッドライト“IQライト”もオプション設定される。ヘッドライトユニットそれぞれに22個のLEDを備え、10通りのパターンで路面を照射する先進のシステムだ。

 足元には17インチのアルミホイールを標準装備。GTI専用のリアディフューザーや左右2本出しのテールパイプを備えるとともに、LEDテールランプを標準装備。

 なかでも注目したいのが、新型ゴルフGTIが搭載する次世代の統合制御デバイス、ビークルダイナミクスマネージャーである。

 DCC(ダンパーの減衰力やパワーステアリングの設定を電子制御するシステム)やフロントデフロック機構などと組み合わせることで、FF車の高速コーナリング時に見られるアンダーステア傾向を解消した。

 一方、インテリアも最新のものが与えられている。GTIの伝統といえるチェック柄シートを最新型に合わせて新開発。サイドには赤のアクセントカラーが配されている。

 10.25インチのデジタルコクピットや10インチのナビゲーションシステムなど8代目ゴルフと同様の最新装備も満載だ。

 走り、装備、インテリアの質感ともに歴代GTIシリーズ最強のホットハッチとなりそうだ。

フィアット500e:予想導入時期/2021年春

EV専用モデルとなった新型フィアット500

 2020年3月4日に世界初公開となった、FCA初のEVとなる新型フィアット500。

 第3世代となった新型500は、バッテリーとモーターによる完全な電動車両となり、WLTPモードでの航続距離は最大320km、85kWの高速充電器を標準装備。

 レベル2自動運転機能や新しいインフォテインメントシステム「UConnect 5」を搭載する。

 ボディサイズは、現行モデルと比べて幅が60mm、全長が60mm、ホイールベースが20mm拡大。

 モーターの最高出力は87kWで、最高速は150km/h(リミッター作動)。0~100km/h加速は9.0秒、0~50km/h加速は3.1秒を実現するという。

 日本導入時の価格は400万円台後半から500万円台中盤となる可能性が高いが、優れた街乗りの相棒となってくれるのは間違いない。

 ちなみに新型フィアット500には、需要がある限り、ガソリンエンジンバージョンも用意されるという。

欧州で2020年6月から事前予約が開始された「la Prima」のインテリア。レベル2自動運転システムを備えたADASシステム、新しいインフォテインメントシステム「UConnect 5」を組み込んだインテリアやエコレザーシートなどを標準装備

BMW iX3:予想導入時期/2021年春

BMWのピュアEVブランド、iブランド初のEVモデルのSUVとなる

 BMWのピュアEVブランド、iからブランド初のEVのSUVが登場する。

 搭載される80kWhの高電圧バッテリーは、i4に積まれるものと同じ。モーター出力は286ps/40.8kgmとなるが、0~100km/h加速は6.8秒というからなかなかの俊足だ。

 気になるのは価格だが、こちらもやはり800万円ほどにはなるだろう。

BMW i4:予想導入時期/2021年秋

iブランド初のグランクーペとなるiX4

 2021年からミュンヘン工場で生産を開始すると発表されたi4。"i"ブランド初となるグランクーペだ。

 搭載するモーターは、同社の4.4L、V8ターボに匹敵する530psを発生。航続距離=600kmを可能にする80kWhの高電圧バッテリーを搭載する。

 価格は900万~1000万円級になることが予想されるが、欲しがる人は多そうだ。

DSオートモビル DS9:予想導入時期/2021年夏

流麗で端正なスタイリングのラグジュアリーサルーン

 2020年3月にDSオートモビルが発表した、全長4930mm、全幅1850mm、2900mmのホイールベースを持つプラグインハイブリッドのフラッグシップセダン。

 このサイズ感はメルセデスベンツ EクラスやBMW5シリーズなどの欧州Eセグメントにごく近い数値である。

 鋭角にカットされたリアウィンドウにより、トランクを備える3ボックスサルーンながらファストバックテイストの外観デザインとなっている。

 DSウイングと呼ばれるブランドアイデンティティを受け継ぐフロントマスクが与えられ、ボンネット中央にこれまでのDSモデルではインテリアに使用していたクル・ド・パリ模様のセイバー(サーベルの意味)と呼ばれるクローム加飾をボディ外装に初めて採用した。

 また、ルーフ外縁部は円錐型フォルムを取り入れ、1955年に発表された「シトロエンDS」のヘリテージを表現。

 ボンネットと同じくセイバーを備えるリアコンビネーションランプでは、彫刻的な彫りの入ったテールランプが埋め込まれ、3D表現で”うろこ”のような視覚効果を演出している。

 搭載されるパワートレインは、PHEVの「E-TENSE」2種類と、ターボチャージャー付きで225HPを発生する“PureTech”ガソリンエンジンをラインアップ。

 E-TENSEでは中国マーケットでのローンチ時に設定されるという最高出力250HPの前輪駆動モデルと、最高出力360HPを誇るインテリジェントな4輪駆動モデルの2種類を用意する。

 E-TENSEでは最高出力80kW(110HP)、最大トルク32.6kgmを発生するモーターとガソリンターボエンジンを組み合わせ、システム出力は225HP。

 11.9kWhの容量を持つバッテリーを採用し、モーターだけを使う「ゼロエミッションモード」で40km~50km(WLTPモード)の航続距離を実現する。

ナッパレザーで覆われたダッシュボードやウォッチストラップを模した意匠のシート、クリスタルのようなスイッチ類、アルカンターラを表皮に使うルーフライニングやサンバイザー、手縫いの革で仕上げられたドアハンドルなど随所にこだわりをみせる

アウディA3セダン:予想導入時期/2021年初夏

アグレッシブなデザインが特徴のA3セダン。ボディサイズは全長4495×全幅1816mm×全高1425mm 、ホイールベースは2636mm

 強力なライバルひしめく全長4500mm以下のセダンカテゴリーに身を投じる新型A3セダン。

 ご覧のとおり伸びやかかつアグレッシブな外観で、日本におけるアウディ人気に再び火がつきそうだ。

 欧州ではマイルドHVシステムが組み合わされる1.5Lガソリンターボと、2Lディーゼルターボでスタートする。

メルセデス・マイバッハGLS600:予想導入時期/2021年夏

繊細なピンストライプ風のフロントグリルがマイバッハの血統を伝える。ロールスロイスやベントレー、マセラティなど並みいる高級ラグジュアリーブランドのクロスオーバーSUVに勝てるか?

 メルセデスベンツのラグジュアリークラスのサブブランド、マイバッハの名を冠した最上級SUVがGLS600。

 搭載するパワーユニットは、558ps/74.4kgmを発生する4L、V8ツインターボに48Vマイルドハイブリッドシステムの組み合わせだ。

 もちろんエアサスペンション仕様が標準となり、カメラや各種センサーで路面状況などをスキャンし、横Gや不快な振動を制御する「Eアクティブ ボディ コントロール」も用意した。48Vシステムによって各サスペンションを個別に制御する最新テクノロジーだ。

 また、ショーファードリブンとしての用途を考慮し、後席乗員の快適性を優先したドライブプログラムも用意。

 2速スタートやアイドリングストップOFF、加速マナーの穏やかな調整などにより、乗員に余計なGや振動を感じさせないスムーズなドライビングを実現。

 マイバッハ GLS 600 4マティックの着座位置は、Sクラスに比較して運転席で25cm、後席で28cm高い。それに加えてドアを開ければ電動のステップが登場するので、スマートかつスムーズに乗降することができる。

 圧巻なのはリアシートの快適性。GLSに比較して座席位置を120mm後方に移動することで、1103mmという広大なニールームを確保している。

 気になるお値段は2500万円級が予想される。乗車定員は4名が基本だが、オプションで5名仕様にもできる。

GLSと比較して座席位置を120mm後方に移動することで1103mmという広大なニールームを確保。助手席をショーファー用のポジションへ設定すれば最大1340mmまで足元空間が広がる。また43.5度までリクライニングするバックレストを備える

メルセデスベンツEQV:予想導入時期/2021年初夏

VクラスベースのピュアEV、EQV

 欧州市場では2020年5月25日から受注が開始されたVクラスベースのピュアEV。

 搭載するバッテリーは実用容量90kWhのリチウムイオンで、1充電あたりの航続距離は417~418km。

 モーター出力は204ps/36.9kgmとなっている。現時点では充電規格の違いもあり、日本導入未定となっているが、導入される可能性は非常に高い。

ジープグラデュエーター:予想導入時期/2021年初夏

日本導入されれば人気が出そうなジープのピックアップトラック

 全長5539×全幅1875mmという堂々たるボディのジープ製ピックアップ。

 搭載するエンジンは285psを発生する3.6LのV6で、日本仕様は8速ATとの組み合わせが予想される。

 大型のピックアップというキャラクターも珍しく、かつてのハマーを感じさせる迫力だ。

オペル 3モデル:予想導入時期/2021年中

CセグメントのSUV、グランドランドX。プジョー3008やシトロエンC5エアクロスとの姉妹車となる。パワーユニットは1.2Lターボほか3種用意されていて、1.6Lターボのプラグインハイブリッドモデルもある

欧州でベストセラーモデルとして有名なコルサ。かつて日本ではヴィータの名前で販売されていた。現行は1.2L、1.2Lターボ、1.5Lディーゼル、そしてEVモデルも用意される

日本でも人気のルノーカングーのライバル車。シトロエンベルランゴとプジョーリフターの兄弟車種で使い勝手のいい両面スライドドアを持つ。パワーユニットは1.2Lターボと1.5Lディーゼル

 ブランド設立から150年以上、自動車の製造を本格的に始めてから120年以上というドイツブランド、オペル。

 かつては日本でも正規ディーラーを通じてアストラやベクトラ、ティグラなど個性的なモデルを販売していたオペルだが、2006年に日本市場を撤退し、以後現在に至るまでオペル車の日本正規販売は行われなかった。

 そのオペルが2021年に再上陸する。Cセグメントに属するSUVのグランドランドX、ドイツ本国でもベストセラーとして知られるコルサ、多彩な機能が売りのコンボライフの3モデルを一気に投入する計画だ。

 また、オペルは2024年までに全モデルに電動化を投入すると計画しており、コルサのピュアEVやグランドランドXのPHEV版も随時国内に導入する予定だという。

 今回のオペルブランド日本再参入により、グループPSAは既存のプジョー/シトロエン/DSの3ブランドにオペルを加え、計4ブランドを日本国内で展開していくことになる。

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みんなのコメント

26件
  • なんて読み辛い文章なんだ…。

    もうちょっと、車種が変わるところを目立たせてよ。
  • 近年のメルセデスの尻下がりデザインにはがっかり。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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