ダイハツ ミラココア試乗 オンナ心は掴めるか!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸
というわけで一見、似たようなテイストのラパンとココアだが、コンセプトがかなり違ってる事が分かった。ラパンが思い切ったグッズっぽさ、モノっぽさで押してくるのに対し、ココアはあくまでも自動車としての品質を確保した上で、オシャレさを演出している。ラパンも初代に比べると自動車っぽくはなっているが、ココアと比べるとまだまだオモチャっぽい。
さらにココアに関していうと、非常にユーザーオリエンテッド、つまりユーザー任せの部分が大きい気がする。それは特にオプションに伺え、フジサンケイグループの情報誌『シティリビング』とコラボした「OLから生まれたアクセサリー」を見ても、そのシートクロスといい、キーカバーといい、我々男からすると恥ずかしいくらいの出来。でも、それがまた生のOL目線という気がした。デザイナー的センスとはちと違うのだ。
絶妙にハイテク飛び道具を使ってるのもポイントだと思った。最たるモノは『ココアプラスG』に標準のバックモニター内蔵ルームミラーで、コイツは今後の軽自動車のトレンドになるかもしれないと思ったし、オプションのリバース電動ミラーやオートライトも私が簡単に確認した限りでは、ラパンにはない。こういう女性目線のハイテク装備も、ココアの大きな武器になる。
だからこれはひょっとしてひょっとするかもと思った。最近のこの手のクルマはラパンにしろ日産キューブにしろ、かなりアートしている。思い切った割り切りがあり、それがユーザーに支持されている。でも、それを逆に押しつけに感じる人もいると思うのだ。
人は同じ山に登るにしても、アプローチは全然違う。南斜面を登るか、北斜面を登るか。一見、似ている両者もフィロソフィーは異なる。
「割り切り」か「優しさ」か。ココアにラパンほどの思い切りはないが、その分、ユーザーにある種の選択権を与えている気がする。彼女たちがどちらを選ぶかはわからない。最終的にどちらが勝つかは、これからなのだ。
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