VWが1000億円投資する本気の北米戦略SUV、アトラスはどんなクルマ?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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デザインは北米のSUVライバルを強く意識したもので、メッキ面積の大きなフロントグリル、ボディサイドではホイールアーチを強調する抑揚の激しいプレスラインが力強さを表現している。やや線の細いフォルクスワーゲン主流派からは距離を置いたデザインである。
全長5メートル、全幅1.9メートル、全高2メートル、ホイールベース3メートルの堂々としたボディは、MQB(横置きエンジン・モジュラー・プラットフォーム)から派生したモデルとしては最大で、プレスキットによれば重量は2042kgある。トランク容量は2、3列目のシートを倒せば最大で2741リッター、3列目だけでは1571リッター、全部立てても少なくとも583リッターある。
15度のシリンダー挟角を持つ3.6リッターVR6エンジンはスターターボタンを押すと即座に目覚め、静かなアイドリングを始める。この間に一通りのコクピットドリルを終え発進する。最高出力280馬力、最大トルク360Nm、フル装備故に2125kgの巨体だが軽快なスタートダッシュを見せる(ちなみにアメリカではプレスキットにダイナミック性能値は発表されない)。
ただし、皆が一斉に好きな車線確保に突進するアメリカ流のシグナル・グランプリではスロットルを大きく踏み込まないとライバルに好みの車線を取られてしまうかもしれない。もっとも、VR6エンジンは滑らかで、アイシンAW製の8速トルコン式ATとの相性も良く、DCT(デュアルクラッチ式AT)とは異なる格段のスムースさでクルーズを開始する。
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