タントvsワゴンR、Kカー年間1位バトルが白熱
掲載 更新 carview!
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今年の乗用車全体での年間トップは「トヨタ プリウス」でほぼ決まり。11月末時点で29万7563台となり、2位「ダイハツ タント」とは10万台以上の差。90年に「トヨタ カローラ」が記録した年間30万8台(当時のレビン含む)という史上最高記録を更新することも確定的だ。一方、軽乗用車部門では7年連続1位を続けてきた「スズキ ワゴンR」を抑え、「ダイハツ タント」がトップをキープ。11月末時点で539台という僅差ながら、タントがワゴンRをリードしている。
ワゴンRは今年6月までトップを快走してきたが、タントが11カ月連続で前年を上回る売れ行き(1~11月累計で18万716台、前年同期比131.9%)となり、7月に逆転。タントは昨年12月に投入したエグゼが好調で、8月末にアイドリングストップ搭載車、11月にはお買い得な特別仕様車を投入して巻き返しを図るワゴンRを押さえ込む形となった。スズキは2006年まで34年連続軽自動車年間トップの座を保持してきたが、ここ3年は連続してダイハツに出し抜かれ、車名別でもダイハツ タントの後塵を拝するかもしれない。それだけに12月のタントvsワゴンRの販売バトルは激しいものになるはずだ。
また軽自動車マーケットを取り巻く変化も見逃せない。軽自動車市場は2006年に初めて200万台を突破しているが、今年は170万台超と4年ぶりに前年を上回ることが確実。となると、トヨタ、日産も注目せざるを得ず、ついには9月に王者トヨタが軽自動車販売参入(ダイハツがOEM供給)を決定。12月には日産と三菱が共同で軽自動車企画開発会社を設立することを発表した。これまでダイハツとスズキの2強時代が続いてきた軽自動車市場に新風が吹き荒れることは間違いない。今年の軽自動車年間トップ争いだけでなく、軽自動車市場の新展開にも要注目だ。
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