デリカD:5に新エンジン 冬の定番CHAMONIXも
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
もちろん、最低地上高を確保したいがために日常的な使い勝手を犠牲にしてしまってはミニバンとして失格だ。しかしD:5に抜かりはない。先代のデリカ(スペースギア)はパジェロベースのシャシーを使っていたため、まるで2階建てバスに乗り込むような感じだった。その点、D:5はアウトランダーのプラットフォームを使うことで、先代に対しフロア高を200mm下げつつ、最低地上高を20mm増やすことに成功。室内高も100mm増えている。ライバルと比べればフロアは高めだが、ステップ部の形状に工夫を凝らすことで、小さな子供やお年寄りでも楽に乗り降りできるようにしている。
恩恵は走りにも表れている。ワイドボディ化と重心高の大幅な低下によってコーナーでのグラリとくるロールが減少。安心してワインディングロードを走れるようになった。販売比率はFF(2L)が3割、4WD(2.4L)が7割とのことだが、これはD:5のコンセプトや独自性がユーザーにきちんと伝わっている証拠と言っていいだろう。
とはいえ、昨年12月にエンジンを刷新した2Lモデルに乗ってみて感じたのは、FFモデルも捨てたもんじゃないなということ。それどころか、降雪地帯に住んでいるのでもなければベストバイは2Lだとすら感じた。新しい2L直4SOHCエンジンは、RVRやギャラン・フォルティスの1.8L同様、三菱独自の可変バルブタイミングシステムを採用することで吸気バルブの連続可変リフトと、吸排気バルブの連続可変タイミングを実現。アイドリングストップとあいまって燃費を従来の12.4km/Lから15km/Lへと大幅に向上した(75%減税対象車)。
DOHCからSOHCになったにもかかわらず最高出力は150psをキープしているし、最大トルクも191Nm(従来は197Nm)とほぼ同等ということで、動力性能には余裕がある。試乗当日は2名乗車だったが、厚みのある低速トルクとよくできたCVTのフォローもあり、軽くアクセルに足をのせているだけで周囲の流れに乗って走ることができたし、上り勾配でもエンジンの回転数が極端に高くなることはなかった。むしろ、ロードノイズを含めたトータルでの静粛性の高さに驚かされた。
ライバルとは一線を画す強い個性をもつD:5。人とは違うミニバンに乗りたい、悪路に強いミニバンが欲しい、キャンプ場に似合うミニバンってどれだろう? そんな思いを抱いている人には、D:5を検討してみることをおすすめしたい。
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