アストンV12・最新作、ヴィラージュを詳解!
掲載 更新 carview! 写真:アストンマーティン
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アストンマーティンの最新V12モデル「ヴィラージュ」が、6月30日から日本での販売をスタートした。ヴィラージュは、看板モデル「DB9」と“ボンドカー”にも起用されたフラッグシップ「DBS」の中間に位置し、DB9の快適性とDBSのスポーツ性を併せもつモデルとされている。ボディはクーペとオープン(ヴォランテ)の2種類。価格はクーペが2299万5000円、ヴォランテが2509万5000円となる。
先代ヴィラージュはかつて1989年から1996年まで生産されたラグジュアリーGTカーで、今回15年ぶりにヴィラージュの名が復活することになった。デザイン全体の雰囲気はモダン・アストンマーティンの流儀に倣いつつ、翼を連想させる新しいフロントグリルやLEDサイドランプを内蔵したヘッドライト、ピンストライプ入りのシートなど、随所にヴィラージュならではのオリジナル性を纏う。
エンジンはDB9などでもお馴染みのオールアルミ製6リッターV12をフロントミッドに搭載。パワー&トルクは497ps/570Nmで、最大トルクの85%をわずか1500rpmの低回転域から発生する。最高速は299km/h、0-100km/h加速は4.6秒と、卓越したパフォーマンス性能は当然ながら伊達ではない。6速ATの「タッチトロニックII」にはSPORTモードも備わり、スイッチを押すと変速レスポンスの高速化やブリッピング機能が作動し、よりスポーツドライブ向けのセッティングとなる。
またV12エンジンをできる限りボディ中央に配置することで、スポーツカーにとって理想的であり、アストンマーティンのこだわりでもある50:50の前後重量配分も実現。ボディそのものも独自のアルミスペースフレーム「VHアーキテクチャ」によって剛性と軽量化の両立を図っている。前後ダブルウィッシュボーン式の足回りには、路面状況に合わせてダンパーの減衰力を最適化するアダプティブ・ダンピング・システム(ADS)を採用した。ホイールは20インチで、全輪にカーボンセラミック製のディスクブレーキが装着される。
室内の装いは最高級スポーツに相応しく、ラグジュアリーかつ上質な仕上げ。手縫いのピンストライプで覆われたレザーインテリアは、7頭分のスカンジナビア産の最高級レザーを使い、職人が延べ70時間以上も費やして手作業で設えたものだ。
センターコンソールに並ぶ「P・R・N・D」、そして「SPORT」といったガラス製のスイッチも、宝石のように美しく輝く。アストンマーティンがECU(エモーショナル・コントロール・ユニット)キーと呼ぶスマートキーもガラス&アルミニウム製で、所有する悦びをさらに高めてくれることだろう。ステアリング裏にはレザー巻きされたマグネシウム製のパドルシフトが備わる。ちなみにクーペの場合は、2+2仕様のほかにオプションで2シーター仕様やカーボンファイバー製の軽量シートを選ぶこともできる。
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