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Sクラスハイブリッド走る 東京・箱根・真鶴・横浜

リチウムイオン×アトキンソンサイクル

S400ハイブリッドの特徴はずばり軽量化だ。リチウムイオンバッテリーはエンジンルーム内に搭載できるほど小型であるが、19kWのパワーと6.5Ahの容量を持つ。「Ah」はアンペアアワーと読み、バッテリーから取り出せる電気エネルギー量を示す。この場合は6.5アンペアの電流を1時間流せる容量だ。

ホンダの燃料電池車FCXクラリティと、2台のEV=三菱i-MiEVとスバルのプラグインステラは同じリチウムイオンバッテリーを使うが、メルセデスはバッテリーのライフサイクルを10年間も保証しているところが凄い。しかもコンセプト通り、電気モーターとバッテリーを合わせてもわずか75kgの重量増にすぎない。

エンジンは通常の3.5リッター・ガソリンV6エンジンを工夫して使っている。動弁系に可変バブルリフトを使い「アトキンソンサイクル」としている。この方式は実はトヨタのハイブリッドに使うガソリン・エンジンと同じ考えだ。アトキンソンサイクルを簡単に説明すると、吸気バルブが開いている時間を長くすることで膨張比を変えることできる。その結果、エンジン単体の効率を高めているのだ。普通のエンジンをアトキンソンサイクルにするとパワーダウンするので使いにくいが、電気モーターでアシストできるハイブリッドにはとても有効。そしてもちろんS400ハイブリッドにはアイドルストップ機構がつく。

どんな時に電気モーターが作動するのだろうか。モーターのアシスト範囲はエンジンが3500rpmまでで速度が120km/h以下に限定さている。もちろん減速時はモーターは発電機として機能しバッテリーに充電する。強くフットブレーキを踏むと通常のブレーキパッドによるフリクション・ブレーキに切り替わるため、回生ブレーキはキャンセルされる。

V6エンジンと合体したS400ハイブリッドのパワートレーンは最大出力299ps、最大トルク385Nmを発生する。5.5リッターのV8エンジンを積む「S550」のパワー・トルクには追いつかないが、通常のV6エンジン以上のパフォーマンスを持っていることは確かだ。

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